ダイソーでは、さまざまな種類のモバイルバッテリーが販売されています。
今回購入したのは、HIDISC(ハイディスク)の「急速充電 PD20W モバイルバッテリー 5000mAh」。価格は1,100円(税込)です。
今回は、ダイソーの5000mAhモバイルバッテリーを実際に使い、スマホを何%まで充電できるのか、急速充電できるのか、本体の蓄電にはどのくらい時間がかかるのかを検証しました。
充電中の発熱についても紹介するので、購入を検討している人は参考にしてください。
ダイソーの5000mAhモバイルバッテリーをレビュー

今回購入したのは、株式会社磁気研究所が展開するHIDISCブランドのモバイルバッテリーです。
価格は1,100円(税込)。ダイソー商品のなかでは高めですが、5000mAhの容量があり、最大20WのPD急速充電にも対応しています。
主な仕様は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 急速充電 PD20W モバイルバッテリー 5000mAh |
| 型番 | HDDA-MBPD20W05TABK |
| 価格 | 1,100円(税込) |
| バッテリー | リチウムイオンポリマー |
| 容量 | 5000mAh / 3.7V(18.5Wh) |
| 定格容量 | 3000mAh / 5V |
| Type-C入力 | 最大18W |
| Type-C出力 | 最大20W |
| Type-A出力 | 最大18W |
| 2台同時充電 | 対応(合計最大5V/3A) |
| サイズ | 約H100×W64×D14mm |
| 重量 | 約108g |
| 充放電回数 | 約500回 |
| 保証期間 | 6か月 |
Type-Cは入力・出力の両方に対応しているため、モバイルバッテリー本体の蓄電にもスマホへの充電にも使用できます。なお、Micro-Bポートは入力専用です。

また、過充電・過放電・過電流・短絡(ショート)などに対する保護機能も搭載されています。

実際の重さは109g
パッケージに記載されている本体重量は約108gです。
実際にキッチンスケールで測ってみたところ、109gでした。

公称値とほぼ同じです。
5000mAhのモバイルバッテリーとしてはコンパクトで、厚さも約14mm。バッグに入れて持ち歩いても、それほど邪魔にならないサイズ感です。
5000mAhでスマホは何回充電できる?「約1.5回」を実際に検証
個人的に一番気になったのが、パッケージに大きく書かれている「スマホ約1.5回充電」という表示です。
5000mAhもあれば、スマホを1回以上満充電できそうに感じます。
そこで、モバイルバッテリーを満充電にして、スマホをどのくらい充電できるのか試してみました。
今回使用したPixel 7のバッテリー容量は、標準4,355mAhです。
参照:Google「Pixelスマートフォンのハードウェア技術仕様」
検証開始時のスマホのバッテリー残量は21%。午前10時に充電を開始しました。
その後は基本的にスマホを使用せず、そのまま充電を続けます。
午前11時34分にスマホが100%になり、充電が完了しました。
結果は、21% → 100% だったため、満充電のモバイルバッテリーから79ポイント分充電できたことになります。
かかった時間は1時間34分でした。
その後、スマホのバッテリーを減らしてから、残ったモバイルバッテリーでもう一度充電できるか試しましたが、充電は始まりませんでした。
そのため、今回の検証では100%まで充電したところで、モバイルバッテリーを実質的に使い切ったという結果になりました。
正直なところ、「スマホ約1.5回充電」と書かれていたため、個人的にはもう少し充電できると思っていました。
5000mAhなのに1回分も充電できなかったのはなぜ?
ここで気になるのが、「5000mAhあるのに、なぜ4,355mAhのPixel 7を1回分も充電できなかったの?」という点です。
実は、モバイルバッテリーに表示されている5000mAhを、そのままスマホへ充電できるわけではありません。
メーカーのHIDISCによると、モバイルバッテリーの容量表示は、内部に搭載されているリチウムイオン電池の公称容量です。
スマホへ給電する際には、内蔵電池の3.7VからUSB出力の5Vへ電圧を変換する必要があり、その際に一定の電力損失が発生します。
そのためHIDISCでは、5000mAhのモバイルバッテリーで実際にスマホへ給電できる定格容量の目安を3000mAhとしています。定格容量は公称容量の約60%になると説明されています。
参照:HIDISC「モバイルバッテリーFAQ」
今回購入した商品にも、以下のように記載されていました。
容量:5000mAh / 3.7V
定格容量:3000mAh / 5V
つまり、「5000mAh」と書かれていても、スマホへ5000mAh分をそのまま充電できるわけではないということです。
バッテリー容量が大きいスマホでは「約1.5回」充電できないことも
もうひとつ注意したいのが、パッケージに記載されている「スマホ約1.5回充電」という表示です。
今回確認したパッケージや取扱説明書では、何mAhのスマホを基準に「約1.5回」としているのか、具体的な算出条件は確認できませんでした。
少なくとも今回使用したバッテリー容量4,355mAhのPixel 7では、満充電のモバイルバッテリーを使用して21%から100%まで充電したところで、ほぼ使い切っています。
そのため、バッテリー容量が大きいスマホの場合、必ずしも約1.5回充電できるわけではありません。
「5000mAh」「スマホ約1.5回」という数字だけで判断せず、自分が使っているスマホのバッテリー容量も確認しておくとよいでしょう。
PD(急速充電規格)20Wで急速充電できる?
今回購入したモバイルバッテリーは、USB PD(急速充電規格)に対応しており、Type-Cポートから最大20Wで出力できます。
実際にPixel 7へ接続すると、スマホの画面には「急速充電中」と表示されました。
なお、PD20Wの急速充電を利用するには、PDに対応したUSB Type-Cケーブルが必要です。
今回の検証では、ダイソーのPD対応の「USB Type-C to Type-C」ケーブルを使用しました。

モバイルバッテリー本体が急速充電に対応していても、使用するケーブルや充電するスマホが対応していない場合は、同じように急速充電できるとは限りません。
なお、Type-CとType-Aを使えば2台同時に充電できますが、2ポートを同時に使用した場合の出力は合計最大5V/3Aとなり、急速充電にはなりません。
充電中の発熱はどのくらい?
急速充電で気になるのが、本体の発熱です。
今回、満充電のモバイルバッテリーからPixel 7を充電しながら、途中で本体の温かさも確認しました。
スマホが50%になった時点では、モバイルバッテリーはほんのり温かい程度。
70%まで充電した時点では、ぬるめのカイロ程度の温かさを感じました。
温度計を使用した測定ではなく、あくまで触ったときの体感ですが、今回の検証では触れないほど熱くなることはありませんでした。
もし、触れないほど高温になった場合や、異臭・変形が見られた場合には直ちに使用を中止しましょう。
なお、私は以前このモバイルバッテリーを使用した際に、今回よりも強い発熱や「ジー」という音、スマホの充電が途中からほとんど進まなくなる現象を経験しています。
この件についてはダイソーにも確認しているため、詳しくは以下の記事で紹介しています。
▶ダイソーのモバイルバッテリーは危険?PD20W急速充電を実際に使って検証
また、モバイルバッテリーの保管や持ち運びに使える耐火袋についても、100均で購入できるのか実際に探してみました。
▶モバイルバッテリーの耐火袋は100均にある?ダイソーで代用品も探してみた
モバイルバッテリー本体の充電時間も検証
スマホへの充電だけでなく、空になったモバイルバッテリー本体が満充電になるまでの時間も確認しました。

今回は、モバイルバッテリーを使い切った状態から、USB PD対応・最大30WのACアダプターと、PD対応のUSB Type-C to Type-Cケーブルを使用して蓄電しました。
午前8時19分に開始し、約1時間30分後に確認したところ、4つのランプがすべて点灯していました。
そのため、約1時間30分後に確認した時点では、すでに満充電になっていたことになります。
ただし、途中で満充電になった瞬間を確認していたわけではないため、「1時間30分で満充電になった」とは断定できません。
パッケージに記載されている蓄電時間の目安は、18W以上の急速充電器を使用した場合で約2時間です。
今回使用したACアダプターは最大30Wに対応していますが、本製品の入力は最大18Wなので、30Wで蓄電されるわけではありません。
一般的な5V出力のACアダプターでも蓄電できますが、出力によっては充電時間が長くなります。急速に蓄電したい場合は、ACアダプターの「出力(OUTPUT)」を確認し、18W以上の急速充電に対応しているものを使用しましょう。
ダイソーの5000mAhモバイルバッテリーを使って感じたメリット
1,100円でPD20Wの急速充電に対応している
今回購入した商品の大きなメリットは、1,100円(税込)でPD20Wの急速充電に対応していることです。
実際にPD対応ケーブルでPixel 7へ接続したところ、「急速充電中」と表示されました。

外出先で少しでも早くスマホを充電したいときには便利です。
約109gと軽く持ち運びやすい
実測重量は109gでした。
大容量タイプと比べると軽いため、「スマホを何回も充電したい」というより、外出先でバッテリーが足りなくなったときの予備として持っておきたい人に向いています。
Type-CとType-Aの両方が使える
出力ポートはType-CとType-Aの2種類です。
手持ちのケーブルに合わせて使い分けられるほか、2台同時に充電することもできます。
ただし、2台同時充電時は急速充電にはならないため、充電速度を優先したい場合は1台ずつ使用したほうがよいでしょう。
ダイソーの5000mAhモバイルバッテリーのデメリット・注意点
バッテリー残量は4つのランプで確認する
本体には4つのLEDランプがあり、残量確認ボタンを押すことでおおよその残量を確認できます。
取扱説明書では、ランプが1つ点灯すると25%、2つで50%、3つで75%、4つで100%が目安とされています。
ただし、今回モバイルバッテリーを使い切ったあとにボタンを押したところ、ランプが1つ点滅しました。
取扱説明書の残量表示は「点灯」の説明なので、1つ点滅した状態を「残量25%」とは判断していません。
実際、この状態でスマホにつなぎ直しても充電できませんでした。
車のUSB端子からモバイルバッテリーを充電できない
個人的に少し意外だったのが、車での充電についてです。

私自身、ほかのモバイルバッテリーを車のUSB端子から充電したことがあったため、知らなければ今回の商品でもやってしまいそうな使い方でした。
取扱説明書では、なぜ自動車のUSB端子からの蓄電が禁止されているのか、具体的な理由までは確認できませんでした。
車内でモバイルバッテリーを充電することがある人は注意してください。
ダイソーの5000mAhモバイルバッテリーはこんな人におすすめ
実際に使ってみた結果、今回のモバイルバッテリーは、大容量よりも価格・軽さ・急速充電を重視する人に向いていると感じました。
特に、外出中にスマホのバッテリーが少なくなったときの予備として持ち歩く用途なら使いやすいでしょう。
一方、スマホを何回も満充電したい人には5000mAhでは物足りない可能性があります。
旅行や長時間の外出などで何度も充電したい場合は、10000mAhなど、より容量の大きいモバイルバッテリーも検討したほうがよさそうです。
まとめ
ダイソーで購入したHIDISCの5000mAhモバイルバッテリーは、1,100円(税込)ながらPD20Wの急速充電に対応しています。
空になったモバイルバッテリーを急速充電器で蓄電したところ、約1時間30分後に確認した時点ではすでに満充電になっていました。
一方、購入前に知っておきたいのが容量です。
パッケージには「5000mAh」「スマホ約1.5回充電」と記載されていますが、5V出力時の定格容量は3000mAh。メーカーのHIDISCも、電圧変換による損失があるため、5000mAhの場合は実際に給電できる定格容量の目安が3000mAhになると説明しています。
そのため、バッテリー容量が大きいスマホでは、パッケージにある「約1.5回」より充電できる回数が少なくなる場合があります。
5000mAhという数字だけでなく、定格容量や自分のスマホのバッテリー容量も確認したうえで選ぶのがおすすめです。
発熱や安全性が気になる人は、実際に使用中に起きた現象とダイソーへ問い合わせた結果も別記事で紹介しています。
▶ダイソーのモバイルバッテリーは危険?PD20W急速充電を実際に使って検証

