寒い時期に使い捨てカイロは便利ですが、一度使って、すぐ捨てるのってなんだか勿体ないですよね。
何か使い道がないか調べてみたところ、意外な使用方法があったのでご紹介したいと思います。
使い捨てカイロの「成分」とは?
再利用の前に、そもそも使い捨てカイロの成分に何が使われているのかご存知ですか?
使い捨てカイロの種類にもよりますが、一般的な使い捨てカイロの成分はこちら。
- 鉄粉
- 水
- 塩
- 保水剤
- 活性炭
主にこの5種類の成分で出来ています。
これに酸素が加わると、鉄が「酸化」し始め、熱が発生します。
「酸化」とは、化学反応のことです。
酸素と鉄が反応すると「酸化鉄」に変化します。
その際に「熱」が生じます。この化学反応を利用した物が「カイロ」です。
使い捨てカイロの発熱の仕組み
ではなぜ、普段の生活の中にある鉄は、酸化して発熱しないのでしょうか?

日常生活にある鉄が、全て酸化して発熱したら大変ですよね。
その理由は、使い捨てカイロの中には、鉄の他に、酸化を速める為の材料が入っているからです。
酸化は通常ゆっくり進みますが、酸化を速める為の材料を一緒に入れることによって急速の発熱させることが出来るのです。
それぞれの成分の役割を説明します。
・鉄粉
粉状の為、表面積が増え酸化しやすい
・水
鉄を酸化させるのに必要
・塩
酸化を速める為の役割
・保水剤
水分を含み保水する役割
・活性炭
隙間が多いため、その中に酸素を蓄える為
使い捨てカイロの再利用方法
成分が分かると、再利用できそうな事がわかりますよね。
よく使われる再利用方法は、「脱臭剤」「園芸肥料」の2パターンです。
それぞれ説明していきます。
脱臭剤
まず、脱臭剤としての再利用方法です。
先ほども記述したように、使い捨てカイロには、活性炭が含まれています。

活性炭は消臭効果があることで、知られていますよね。
その為、靴箱やクローゼット等に入れておくと、消臭効果が期待できます。
また、消臭効果以外にも、湿気も吸収できるので、カビ予防になります。
冷蔵庫の中に入れても臭いの予防効果が期待できるので、家中で使用できそうです。
園芸の肥料
使い捨てカイロの中には、土壌改良剤として使えるものもあります。
「土壌改良用として再利用可能」の記載があるか確認して、庭や鉢植えに混ぜてみてください。
記載のない使い捨てカイロだと、土壌の状態が変わり作物に影響が出る可能性があるので、気を付けてくださいね。

園芸をしている人であれば、再利用できるカイロを購入すると一石二鳥ですよね!
一度開封したカイロの復活方法はある?
一度開封したカイロは化学反応が終わってしまっているので、温め直すのことは出来ないようです。
使い捨てカイロを何度も買うのが手間な方には、電子レンジで温めて繰り返し使用できるカイロもありますよ。
温まり続ける時間も40〜50分と短めなので、通勤など短時間の使用したい人には、こちらが使いやすいかもしれませんね。
カイロの化学反応を一時的に止める方法はある?
通常のカイロでも、一時的に化学反応を止めてる方法があったので、紹介したいと思います。
先ほども説明した通り、カイロは鉄粉と酸素の「化学反応」が起こって温まるので、酸素を遮断すれば、化学反応を止めることが出来ます。
使用するのは、ジップロックなどのチャック付きの袋だけ。
使用済みのカイロを、チャック付きの袋に入れて、出来るだけ空気を抜いて密閉します。
すると、酸素と鉄が反応しなくなるので、化学反応を一時的に、止めることができます。
冷えた後に袋から取り出すと、再び化学反応が起こり、カイロが温まりだします。
使用済みカイロの捨て方は?
次にカイロの捨て方ですが、カイロには鉄紛が含まれているため、自治体により捨て方が変わるようです。
ご在住の自治体に確認してみてください。
未使用のカイロの捨て方は?
気づかないうちに、カイロの使用期限が切れてしまって、使えなくなったカイロってありませんか?
その場合の捨て方ですが、未使用状態ですと、捨てる際に袋が破れてカイロが開封してしまう可能性があります。
使用期限が切れても、発熱しない訳ではありません。
発熱後何らかの理由で発火する可能性も否定できないので、捨てる際は必ず「開封する」「発熱させる」「冷めてから捨てる」ようにしてください。

発火してしまうと危険なので、気を付けましょうね。
期限が切れたカイロは、「表示してある温度規格を保証する期間」が過ぎただけの状態です。

私自身も使用期限が過ぎたカイロを何度か開封したことがありますが、発熱しました。
処分する際は開封後、しばらく放置して、冷めたのを確認してから処分してくださいね。