ペットカメラを使っていて、
「勝手にカメラが動いた気がする」
「もしかして誰かに見られてる?」
と不安になったことはありませんか?
インターネットにつながるペットカメラは便利ですが、設定やセキュリティに問題があると、不正アクセスを受ける可能性があります。
ただし、カメラが勝手に動いたからといって、必ず乗っ取られているとは限りません。
この記事では、
- ペットカメラが乗っ取られているか確認するポイント
- 怪しいときにまずやること
- 乗っ取られやすくなる原因
- 今後の対策
- ペットカメラを選ぶときのセキュリティチェック
を順番にまとめます。
「うちのペットカメラ、大丈夫かな?」と気になっている方は、まず確認できるところからチェックしてみてください。
ペットカメラが乗っ取られているか確認する方法

ペットカメラの乗っ取りを家庭で100%判定するのは難しいですが、普段と違う動作がないか確認することはできます。
まずは次の項目を確認してみましょう。
| 確認すること | 気になる状態 |
|---|---|
| カメラの向き | 操作していないのに動く |
| スピーカー | 知らない声や音が聞こえる |
| パスワード | 自分で変更していないのに変わっている |
| 設定 | カメラの向きや設定が勝手に変更されている |
| 動作 | 急に重くなった・反応が遅くなった |
| アカウント | 身に覚えのないログインや端末が表示されている |
カメラが勝手に動いていないか
首振り機能があるペットカメラでは、動体検知や自動追尾によってカメラが自動的に動く機種もあります。
そのため、動いただけでは乗っ取りとは判断できません。
まずは自動追尾などの設定が有効になっていないか、専用アプリや取扱説明書で確認しましょう。
それでも、設定では説明できない動きを何度もする場合は、ほかの異変もあわせて確認したほうがよさそうです。
知らない声や音が聞こえないか
ペットカメラには、スマホから声をかけられる双方向通話機能を搭載した製品もあります。
自分や家族が操作していない時間に、カメラから知らない声や不自然な音が聞こえた場合は注意が必要です。
実際に海外では、インターネット接続型のベビーモニターが不正アクセスされ、搭載されたスピーカーを通じて第三者が音声を送った事例も報告されています。
参考:サイバーセキュリティ情報局「ベビーモニターの危険性とは?ハッキングから家族を守る方法」
パスワードや設定が変わっていないか
「いつものパスワードでログインできない」「カメラの設定が変わっている」といった状態も確認してください。
自分や家族が変更していないのであれば、不正アクセスを疑う材料のひとつになります。
アプリに不審な端末やログインがないか
使用しているペットカメラによっては、専用アプリからログイン中の端末やアカウント情報を確認できる場合があります。
身に覚えのない端末が表示されている場合は、メーカーの案内に従ってログアウトさせ、パスワードも変更しておきましょう。
二段階認証に対応した製品なら、有効にしておく方法もあります。
ペットカメラの乗っ取りが疑われるときにまずやること
「いつもと明らかに様子が違う」という場合は、そのまま使い続けずに一度設定を見直します。
目安をまとめると次のとおりです。
| 状況 | まず確認したいこと |
|---|---|
| 勝手に動く | 自動追尾・動体検知設定を確認 |
| 不審な声がする | 家族の操作確認・接続を一旦停止 |
| パスワードが変わった | パスワード変更・アカウント確認 |
| 設定が勝手に変わる | 初期化・ファームウェア更新を検討 |
| 不審な端末がある | ログアウト・パスワード変更 |
特に不審な設定変更が見つかった場合は、機器の初期化、最新ファームウェアへのアップデート、管理用パスワードの変更が推奨されています。
初期化方法や再設定方法は製品によって異なるため、実際に操作するときはメーカー公式の取扱説明書を確認してください。
ペットカメラはどうやって乗っ取られる?

ペットカメラも、インターネットにつながる「IoT機器」のひとつです。
警視庁は、ネットワークカメラについて、ID・パスワードが未設定だったりメーカー共通の初期設定のままだったりすると、第三者に映像を見られる危険があるとして注意を呼びかけています。
参考:警視庁「ネットワークカメラをお使いの方へ」
主に確認しておきたいのは次の3つです。
初期パスワードのまま使っている
購入時のパスワードをそのまま使用している場合は、設定を確認してみましょう。
特にメーカー共通の初期パスワードが設定されているタイプでは、第三者に推測される危険があります。警視庁も、他人が容易に推測できないものへ変更するよう案内しています。
また、ほかのサービスと同じパスワードを使い回すのも避けたほうが安心です。
ファームウェアを長期間更新していない
ペットカメラ本体にも、スマホと同じようにソフトウェアがあります。
これが「ファームウェア」です。
古いまま使用していると、後から見つかったセキュリティ上の問題が修正されていない可能性があります。
専用アプリだけでなく、カメラ本体のファームウェアも確認しておきましょう。
参考:サイバーセキュリティ情報局「ベビーモニターの危険性とは?ハッキングから家族を守る方法」
サポートが終了した古いカメラを使っている
古いペットカメラでは、メーカーによるファームウェアの提供自体が終了している場合もあります。
サポート終了後は、新たな脆弱性が見つかっても修正用のアップデートが提供されない可能性があります。長期間使っている場合は、メーカーサイトでサポート状況を確認しておくと安心です。
参考:NOTICE「ルーター / ネットワークカメラの安全な管理方法」
ペットカメラを安全に使うために確認しておきたいこと
乗っ取りを完全に防ぐ方法はありませんが、基本的な設定を見直すことでリスクを下げることはできます。
パスワードを見直す
まずはペットカメラや専用アプリのパスワードを確認します。
- 初期パスワードのまま使わない
- 簡単に推測できる文字列を避ける
- 他サービスと使い回さない
この3つは確認しておきたいところです。
アプリとファームウェアを更新する
専用アプリに更新通知が来ていないか確認します。
さらに、アプリ内の「デバイス情報」「ファームウェア」などから、カメラ本体の更新ができる製品もあります。
自動更新に対応している製品なら、有効にしておくと更新忘れを防ぎやすくなります。
二段階認証が使えるなら設定する
パスワードだけではなく、認証コードなどを追加する二段階認証に対応している製品もあります。
使用しているメーカーが対応している場合は、設定を確認してみましょう。
使わない機能はオフにする
マイクや双方向通話、クラウド録画など、使っていない機能があれば設定を確認しておきましょう。必要のない機能を無理にオンにしておく必要はありません。
在宅中はレンズを隠す方法もある
在宅中にペットカメラを使わないのであれば、電源を切ったり、レンズを物理的に隠したりする方法もあります。
製品によっては、レンズそのものを本体内部へ隠す「物理プライバシーモード」を備えたものもあります。単純ですが、「映したくないときは物理的に映らない状態にする」のは分かりやすい対策です。
ペットカメラを買うときはセキュリティ機能も確認
これから買い替える場合は、画質や価格だけでなく、セキュリティ関連の仕様も確認しておくと安心です。
個人的には、次の項目をチェックしておきたいと思います。
| チェック項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| ファームウェア更新 | 更新機能・自動更新があるか |
| 二段階認証 | アカウントを追加認証で守れるか |
| サポート | メーカーサイトや問い合わせ窓口があるか |
| プライバシー機能 | レンズを隠す機能などがあるか |
| 保存方法 | microSD・クラウドなど保存先を選べるか |
| JC-STAR | 対応製品ならラベルも判断材料になる |
JC-STARも選ぶときの目安になる
JC-STARは、IPAが運営するIoT製品のセキュリティ評価・ラベリング制度です。
インターネットと通信するIoT製品について、製品に備わっているセキュリティ機能を共通の基準で評価・見える化するために作られています。
今後対応製品が増えてくれば、ペットカメラを選ぶときの判断材料のひとつになりそうです。
ネットワークカメラが実際に乗っ取られることはある?
「本当に家庭用カメラまで不正アクセスされることがあるの?」と思うかもしれません。
ネットワークカメラへの不正アクセスは、実際に確認されています。
国土交通省では2023年、簡易型河川監視カメラの一部で不正アクセスの疑いがある痕跡が確認され、337台の配信を停止。機器交換や通信ポートの閉塞、パスワードの再設定などの対策が行われました。
ペットカメラもインターネットにつながるネットワーク機器です。「ペットカメラだから特別に危険」というより、インターネットにつながる機器として基本的なセキュリティ対策をしておくことが大切です。
参考:国土交通省「配信を停止している簡易型河川監視カメラの再開について」
よくある疑問
ペットカメラが勝手に動いたら乗っ取り?
勝手に動いただけでは判断できません。
動体検知や自動追尾で動く製品もあるため、まずはアプリの設定を確認してください。
設定では説明できない動きが続く、知らない声がする、パスワードや設定まで変わっている、といった複数の異変がある場合は、使用を一旦止めて設定を確認したほうが安心です。
ペットカメラを誰かに見られているか確認できる?
一般家庭で「第三者が映像を見ている」と確実に判定するのは難しいです。
ただし、メーカーによってはログイン端末やアカウント情報を確認できるため、専用アプリのセキュリティ設定をチェックしてみてください。
ペットカメラは中国製だと危険?
中国製というだけで危険と判断するのは避けたほうがいいです。
確認したいのは製造国より、
- メーカーによる継続的なアップデートがあるか
- 二段階認証などの機能があるか
- サポート窓口があるか
- セキュリティ情報を公開しているか
といった部分です。
まとめ|ペットカメラの乗っ取りが心配なら、まず設定を確認
ペットカメラを使っていて、「勝手に動いた」「誰かに見られているかも」と感じると不安になりますよね。
ただし、カメラが動いたなど一つの現象だけで、乗っ取りと判断することはできません。
まずは、
- 自動追尾などの設定を確認する
- パスワードや設定が変わっていないか見る
- 不審な端末やログインがないか確認する
- アプリとファームウェアを最新にする
- 二段階認証があれば設定する
といったところから確認してみてください。
明らかに身に覚えのない設定変更がある場合は、そのまま使い続けず、メーカーの案内を確認したうえで初期化やパスワード変更などを行ったほうが安心です。
また、これからペットカメラを購入する場合は、価格や画質だけでなく、更新機能・二段階認証・メーカーサポート・JC-STARなど、セキュリティ面も含めて選ぶとよいでしょう。


