冬の寒い朝、「安い充電式カイロ」や「電子カイロ」を試したい方は多いでしょう。
でも、粗悪品による充電式カイロの発火トラブルに巻き込まれる可能性があるため、実はけっこう危ないんですよね。
特に、リチウムイオン電池を使用する製品の安全性(PSEマーク)は、見落としてはいけない最重要ポイントなのをご存じでしょうか?
この記事では、安い充電式カイロの購入前に必ず知っておきたい3つの注意点をまとめました。
購入前に知っておくべき3つの注意点とリスク
安い充電式カイロで後悔や危険な目に遭わないために、必ず確認すべき3つのポイントです。
安全と品質の確認(PSEマーク・保証)
万が一不良品に当たったときの保証も大切ですが、最も重要なのは安全性です。
リチウムイオン電池は発火リスクあり
安い充電式カイロの多くにはリチウムイオン電池が内蔵されています。
粗悪な電池は発火や爆発のリスクがあり、実際にニュースにもなっており、「安いから」と言って価格だけで選ぶのは危険です。
特にネット通販では、安全基準を満たしていない商品が混ざっていることもあります。実際に充電式カイロが発火した事例も報告されています。
PSEマークと販売元の確認
日本の法律(電気用品安全法)では、発火リスクのある製品にはPSEマークの表示が義務付けられているのを知っていますか?実はここ、見落としちゃいけないポイントなんです。
このPSEマークがあるということは、国が設けた安全基準をクリアしているということです。
安い製品でも安全性が保証されているわけではありませんので、本体やパッケージにPSEマークがあるか、また信頼できる販売元か、必ず確認しましょう。
こちらが実際のPSEマークです(ダイソー充電池に記載されている例)

PSEマークのない商品は、内部の電池管理が不十分なケースもあり、充電式カイロの発火事故につながる可能性もあります。
なお、充電式カイロのようにリチウムイオン電池を内蔵した電気用品は、電気用品安全法(PSE)の対象になるものがあり、PSEマークの表示が求められています。
(参考:電気用品安全法の概要 – 電気用品安全法(METI/経済産業省)、https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/act_outline.html)
そのため、国内の量販店や公式ショップ、Amazonや楽天などで販売されている製品は、ほとんどがPSEマーク付きです。
しかし、2022年に大手インターネットモールで購入した電気カイロが発火したケースも実際にあります。
(出典:事故情報詳細 | 事故情報データバンクシステム、https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/detail/420614?kind=2&menu=nolink)
つまり、PSEマークの確認と、販売元のが信頼できるメーカーなのかが重要になります。
安いカイロに多い初期不良によるリスク
以前、安い充電式カイロを実際に購入した際に「電源がつかない」または「使ってる途中で電源が落ちる」ということが、2つの充電式カイロで立て続けに起きたことがあります。
その時は、返金対応をしてもらえましたが、購入場所や商品によっては難しいこともあるかもしれません。
必ず購入する商品の口コミや店舗の口コミをチェックすることをオススメします。「保証があるのか」「返金対応してもらえるのか」買う前に軽く確認しておくと安心です。
初期不良がある製品は、内部の配線や制御も不安定な場合があり、そのまま使い続けると充電式カイロが発火するリスクにもつながります。
重さによる持ち運びの不便さ
充電式カイロは内蔵されているバッテリー(リチウムイオン電池)の分、使い捨てカイロより重くなりがちです。
手やポケットで持ち歩くと重さが気になる場合があります。通勤・通学で持ち歩く場合は、軽さも選定基準に入れましょう。
しかし、モバイルバッテリー機能付きカイロとして使用できるタイプもあるので、軽さと使い勝手どちらを重視するのか考慮するといいでしょう。
安全に使うための使用上の注意
充電式カイロを購入し、いざ使い始めてからも、発火リスクを避けるために日々の使い方で注意すべき点があります。
特にリチウムイオン電池はデリケートなため、以下の点に十分注意しましょう。
強い衝撃や圧力を避ける
落下させたり、踏んだりしないように注意してください。強い衝撃で電池内部が損傷すると、発火につながる可能性があります。
就寝中の充電は避ける
枕元や布団の中など、可燃物の近くでの充電は危険です。充電中は異常発熱がないか確認できる場所に置きましょう。
純正品以外の充電器は使わない
メーカー指定の充電器を使用しましょう。過充電や過大な電流が流れるのを防ぐため、充電完了後は速やかにプラグを抜くことが大切です。
不具合の可能性がある製品には注意
消費者庁のリコール情報などを確認し、すでに使用中の不具合報告がある製品は使用を控えてください。
定期的な点検
バッテリーの膨張や異音、異常な発熱、変色などがあれば、直ちに使用を中止してください。
季節ごとの注意
冬は長時間使用で電池に負荷がかかりやすく、夏は車内など高温になる場所での保管を避けましょう。
モバイルバッテリー機能があるカイロは、夏にも使用できるので、車内や高温になる場所に置いておくと、発火する危険性があります。
購入に失敗しないための最終チェックリスト
安全で便利に使うために、購入前に以下のポイントをチェックしましょう。
- PSEマーク:必須の安全基準。必ず確認
- 販売元:信頼できる販売元か?初期不良の場合、保証してもらえそうかチェック
- 充電時間:フル充電にかかる時間を把握し、ライフスタイルに合っているか確認
- 使用時間:パッケージ表記だけでなく、口コミで体感時間もチェック
- 重さ:持ち運びやすさに影響するため、グラム数を確認
とくに冬は長時間使うため、電池に負荷がかかりやすく、安価なモデルほど充電式カイロの発火リスクが高まるのでご注意を!
まとめ:PSEマーク付きで安心な冬を
プチプラの充電式カイロは手軽で便利ですが、安さだけを重視すると失敗や、最悪の場合は事故につながるリスクがあります。
用途に合ったものを選ぶなら、PSEマーク付きで信頼できる販売元の製品がおすすめです。また、使用方法にも注意し安全に使用しましょう。
最近では、モバイルバッテリーとしても使える多機能タイプや、温度調整ができるタイプなども増えています。
PSEマーク付きで、デザインもかわいいモデルを探している方は、下記のような国内メーカー販売のモデルがおすすめです。
たとえば、国内メーカーが販売するエレスの「e-Kairo Carré(イーカイロ カレ)」や、フランフランの繰り返し使える充電式カイロは、PSEマーク付きで安心して使える人気モデルです。
デザイン性にも優れているので、ギフトや外出時のおともにもぴったりです。
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安心して使える充電式カイロで、この冬をあたたかく過ごしてくださいね。


