子供の右利きか左利きかは、いつ、そしてどのようにして決まるのでしょうか?
最新の研究によれば、お腹の中での発達から遺伝的なこと、そして環境なども影響があるとかないとか…様々な要因が複雑に絡み合って利き手の決まるとの情報もありますが、実際はどうなんでしょうか?

私の子供は、息子が左利き、娘が両利きなので、要因は何か調べてみました。
この記事では、子供の利き手がどのようにして決まるのか、そのメカニズムを探ります。
子供の利き手はいつ決まる?
子供の利き手がいつ決まるかについては、成長していく過程で少しづつ分かっていきます。
新生児期にはまだ利き手がどちらか判断できず、左右対称に手を使います。
しかし、生後6〜12ヶ月になると、どちらかの手をメインで使う様子が出てきます。おもちゃをとるときや食べる方時などをよく観察してみましょう。
1〜3歳くらいには、利き手がどちらか分かるようになってきます、スプーンやおもちゃを持つときなどにどちらかの手を優先して使うように。
そして、3〜5歳になると、ほとんどの子供の利き手が決まります。字を書いたり絵を描くときにどちらかの手を使うので、これくらいの時期に右利きなのか左利きなのか判断できるようになります。
利き手が決まるときは遺伝と環境の両方の影響があるので、子供が自然に自分の利き手を選ぶのを待ってあげましょう。
とは言っても、両方の手を使う子供だと、トレーニング箸の準備困りますよね。
私の娘はまだ両方の手を使っていて、利き手が分からないので、左右兼用箸を使用しています。
指を通すリングを付け替えれるので、どちらの手でも使えます。箸遣いが上手になったら、リングを外して使うことも可能です。
右利きと左利きの脳の違いはある?
人の体は「右手を使うと左脳」が「左手を使うと右脳」が働きます。
人間の左脳は言語処理、論理的思考、計算、分析的思考などを担っており、右利きの人は左脳がメインで働いています。
一方で、右脳の役割は空間認知、創造性、感情、直感的思考などです。そのため左利きの人は右脳が働くことが多く、右脳がメインで働いています。
右利きの人は全人口の約90%いますが、右利きの人は左脳がメインです。そのため、言語や論理的なタスクに強いと言われています。
左利きの人々は全人口の約10%で、右脳がメインで働いています。創造的な思考や空間認知が得意とされています。
しかし、利き手と脳の関係は非常に複雑なので、いまだに完全には解明されていません。
まとめると、右利きの人は「計算や会話などが得意」左利きの人は「図形の認識や音楽などが得意」なことが多いとのことでした。

確かに、左利きの息子は計算は不得意ですが、絵が凄く上手です。
これは、左利きだからかもしれませんね。
左利きは天才肌とよくいわれますが、芸術家などに向いてる傾向があるようです。
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左利きの事が知りたくて、読みましたが、「そうなんだ!」と思うことが沢山ありましたよ。
左利きが生まれる理由
遺伝と環境の関係
研究によれば、利き手の選択には遺伝的が関係しています。もし両親が左利きであれば、その子供も左利きになる確率が高まるそうです。
まだ完全には解明されていませんが、いくつかの遺伝子が影響を与えていると考えられています。
現在では生まれながらの特徴とする「遺伝説」が主流になっています。両親とも右利きで左利きが生まれる確率は9.5%、片方が左利きでは19.5%、両方が左利きでは26.1%といわれています。
引用元 かわかみ整形外科・小児科クリニック
遺伝だとしても4人に一人の確率なので、やはり左利きの確率は低いです。
左利きの割合とその歴史
そもそも、左利きの人ってどれくらいいるのでしょうか?日本では少ないのは認識していましたが、世界に広げて調べてみました。なんと、世界人口の10%が左利きだそうです。
やはり、世界的にみても少ない左利き。地域差も無く、どこでも大体10%位のようです。なぜにこんなに少ないのでしょうか?
しかし、理由はいまだに不明みたいです。
人類が今まで生きてきた中で、何かしら不便があったから、本能的に右利きが多くなったのか?すごく興味深いですよね。
左利きのメリットとデメリット
メリット
研究によれば、左利きの人々は創造的な思考や問題解決能力が優れていることが多いとのこと。右利き用の世界でどう生きるか?を自分で解決しなければいけないからですね。

左利きの人って、意外と右利き用のはさみでも上手に使えたりするんですよね。
つまり右利きの人とは違い、独自の視点を持つことができるとされています。
また、一部のスポーツでは左利きが有利になることも。
たとえば、テニス、野球、ボクシングなどでは、対戦相手が左利きの選手に慣れていないことが多いので、有利になる可能性があります。
デメリット
一方でデメリットもあります。調べてみると、左利きの人が不便な事は日常で沢山ありました。
- バイキングのスープのお玉 (右側)
- トイレのレバー (右側)
- ハーモニカのホースの位置 (右側)
- 定規 (数字が逆)
- ハサミ (左手利き用が必要)
- 自動販売機のコイン投入口 (右側)
- 改札の電子カードをタッチする位置 (右側)
右利きだと何も不自由無く過ごせるものばかりなのに、自分が左利きだったら…と思うと不便な物が多いと感じました。
物によっては、左利き用があってもカラーバリエーションがないなど、選べる楽しみが少ないのが寂しいですね。
右利きに矯正されるとどうなる?
無理に矯正させようとすると、子供にとってストレスとなることがあります。書き取りや言語処理が難しくなることもあるようです。
さらに、自分の利き手を否定さると自己肯定感が下がってしまいます。そして、慣れていない右手を使うことで、運動能力や手先の器用さが低下してしまうことも。

大人でも、逆の手を使うように言われても難しいですよね。
自然な利き手が一番だと思います。
親が右利きで子供が左利きだと戸惑うことが多いですが、自然な利き手を受け入れてあげて、出来る限りサポートしてあげましょう。
一昔前までは、「左利きは右利きに矯正させる」という考えの方もいましたが、今は理解も進み左利き用の物も増え、昔よりは不便なことが減っているように思います。
子供と一緒のマネをして、左手で日常生活を送ってみると新たな発見があるかもしれません。
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