「100均のカイロって、安いけど本当に暖かいの?」
寒い朝、ポケットに入れても“ぬるい…”と感じたこと、ありませんか?
この記事では、ダイソーの「貼るタイプ」と「貼らないタイプ」のカイロを室温20℃・床置き状態で実際に使った体感レビューをお届けします。
さらに、パッケージ表記とのギャップや「暖かくない」と感じる理由、温度を上げる使い方のコツ、再利用方法までまとめました。
今回使ったダイソーのカイロ2種類|価格と仕様
ダイソーでは他にも靴下用やミニサイズなど複数のカイロが販売されていますが、今回は定番の「貼るタイプ」と「貼らないタイプ」の2種類を購入しました。

一袋に6個入りで、価格は110円(税込)です。
1個あたり約18円という圧倒的なコスパです。
パッケージ表記は以下の通り

- 最高温度:63℃
- 平均温度:52℃
- 持続時間:8時間(※40℃以上が続く時間)
※「持続時間8時間」は“40℃以上が続く時間”であり、平均温度が8時間続くわけではありません。
実際に使ってみた|体感レビュー
今回の検証は室温20℃の環境で床に置いて行いました。
体温計(※ミルクモード)で測ったところ、開封後30分程度で計測すると、どちらも約40℃前後でした。手で触るとほんのり暖かい程度です。正直「ぬるいな…」と感じました。

3~4時間経過してから測ると温度にバラつきがあります。
写真では、貼らないタイプ(右)が46.3℃になっていますが、何回か測ると、数回は40℃程度だったりしたので、正確な温度か不明です。(手で触った感じは40℃程度に感じました。)

6時間ほど経過してから触っても、温度に変化はないように感じました。
しかし、膝の上にのせて使ってみたところ、体温計(ミルクモード)で47℃を記録しました。

床に置いているときは「ぬるいな…」と思っていたのですが、布越しの密着+断熱で、カイロの発熱が最大限に引き出されたようです。もちろん触った感じも、「暖かい」とかんじる温度でした。
※今回全て、体温計測なので正確な温度ではありませんが、置き方でここまで体感が変わるのは驚きでした。
ダイソーのカイロが「暖かくない」と感じる理由
SNSでも「100均カイロはぬるい」との声があります。その原因は
- 測定条件の違い:パッケージは理想環境での最大値
- 床置きはNG:熱が下に逃げやすく、酸化反応が弱まる
- 開封後の放置:酸化反応は開封直後がピーク
- 通気性の問題:密閉空間では酸素不足で発熱が鈍る
なお、今回の検証は室温20℃の室内環境で行ったものであり、氷点下の屋外では結果が大きく変わる可能性があります。
外気温が低いほど酸化反応が鈍り、発熱が弱まることもあります。寒冷地の屋外でも使用できるほど暖かかくなるのかは別途検証が必要です。
寒くなったら、氷点下環境での追加検証も行う予定です。
ダイソーのカイロを暖かくするための使い方のコツ
「ぬるい」と感じたときは次の工夫を試してください
- 開封後すぐに使う
- 貼るタイプは肌着の上に貼る(断熱効果で熱がこもる)
- 貼らないタイプは通気性のあるカイロケースに入れる
- ポケットや手袋の外側に入れると酸素供給が安定
- 開封後に布で包んで数分置くと予熱効果あり
- 膝の上にのせると、布越しの断熱と密着効果で温度がぐっと上がる(実測47℃、参考値)
実際、床に置いて使ったときは「ぬるいな…」と感じました。
でも膝の上にのせてみたら、置き方で体感温度が大きく変わるのが実感できました。
熱すぎるのが苦手な人は、逆に密着させずに使えば「じんわり温かいままに調整できる」と考えられます。
ダイソーのカイロが向いている人・シーン
100均カイロは、強い熱を求める人には物足りないと思っていましたが、使い方によってしっかり温まることもあります。
特にこんなシーンでは活躍します
- 暖房はつけているけど、手足だけ冷える室内作業中
- 暖房代を節約したくて室温を少し下げているとき
- 家族で温度感覚がバラバラ(男性は暑い、女性は寒い)で、個別に温めたいとき
- 通勤・通学時にポケットに入れて、冷え対策したいとき
→ こうした場面では、ダイソーのカイロが“ちょうどいい”存在になります。
一般的なホッカイロとの違い
例えばアイリスオーヤマのホッカイロは、最高63℃・平均53℃・持続時間12時間と表記されています。
表記はダイソーと似ていますが、実際には以下の差があります
メーカー | 体感温度 | 持続時間 | 価格 |
---|---|---|---|
ダイソー | じんわり温かい(最大47℃、参考値) | 8時間 | 約18円/個 |
アイリスオーヤマ | しっかり暖かい | 約12時間 | 約30〜50円/個 ※チャットGPTによる計算です |
→ 品質管理や素材配合の差で、温度の安定性や持続力が変わります。
使い終わったカイロは再利用できる!
使用済みカイロには除湿効果があります。鉄粉が空気中の水分を吸収するため、靴箱・クローゼット・シンク下の湿気対策に使えます。
再利用方法
- 使用済みカイロを冷まして乾燥
- 通気性のある袋(不織布やガーゼ)に入れる
- 湿気が気になる場所に置くだけ!
※中身は粉状なので、袋を破らずそのまま使うのが安全です。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

まとめ|100均カイロは“使い方と環境次第”
ダイソーのカイロは、貼るタイプも貼らないタイプも、最初は「ぬるいかも?」と感じました。
でも膝の上で使ったら47℃まで上がるという結果に。置き方や密着度で体感温度が大きく変わることがわかりました。
今回の検証は室温20℃の室内環境で行ったものであり、氷点下の屋外では結果が変わる可能性があります。
寒冷地での使用にはさらなる検証が必要ですが、ちょっとした冷え対策や室内作業には十分使えると感じました。
「ぬるいと思ってたけど、意外と熱い」そんな発見も含めて、使い方と環境次第で印象が変わるアイテムでした。ちょっとした寒がりの方は、ぜひ試してみてください。