甘やかしすぎたせいで不登校に?
最近、不登校の子供がふえていますよね。その原因は色々ありますが、中には「親が子どもを甘やかしすぎたせいで不登校になったのではないか」と考える人もいます。
しかし、本当にその可能性はあるのでしょうか?
甘やかしと過保護の違いとは?
甘やかしは、子どもの欲求を無条件に受け入れる行動です。
対して、過保護は子どもの安全や健康を過度に守る行動です。
それぞれどのような影響があるのでしょうか?
甘やかしとは?
それでは、甘やかしとは具体的にどういった行動を指すのでしょうか?
具体的には、子どもの要求を無条件に受け入れたり、厳しいルールを設けずに自由にさせたりすることを指します。
放任主義かな?と思いますが、これが必ずしも悪い影響を与えるわけではありません。
むしろ、子供にとって適切な愛情とサポートだと、自己肯定感が高まり、自分で対処する力が付くことがあります。
しかし、甘やかされた子供は、わがままな行動をとることもあります。
自己中心的に行動し、周囲の人のことを考えない。
また、忍耐力が弱く、待つことや我慢することが苦手。
問題解決を自分で何とかしようとせずに、他人に頼りがち。
欲しいものが手に入らないときなどに、怒ったり泣き叫んだり感情的になる。
自分の行動に対する責任を取らず、他人を責めたり逃げたりすることが多い。
他の人とのの適切な距離感やコミュニケーションスキルが不足しているため、友人関係を築くのがむずかしい。
など、子供の性格に合わないと良い影響ばかりではないようです。

子供によって性格が違うので、どれが正解なのかは難しいですね。
過保護な家庭環境とは
子どものを心配しすぎて、リスクを極端に避けてしまいます。
そうすると、子どもは挑戦や冒険を避けるようになり、何事もチャレンジする機会も少なく、成功体験が積み重なりません。
また、子どもが問題にぶつかった時に、自分で解決するさせずに、すぐに助けてしまいます。
親が助けてしまうと、子どもは自分自身で問題解決する能力が育ちません。またストレス耐性を身につける機会も失います。
不登校に対する正しい理解
不登校は怠け者や甘えのイメージがありますが、本当に怠けているだけなのでしょうか?
不登校は怠け者なのか
不登校の生徒を「怠け者」と決めつけるのは違うと思います。なぜなら不登校の背後にはさまざまな課題があります。
例えば、発達障害や精神的な問題、家庭の事情、いじめ、学校での人間関係の問題などが原因となることがあります。
不登校の生徒はこうした問題で、学校に通うことができない状況が多いです。

息子は学校の時間が終わると、ゲームを楽しそうにしていました。
今考えると、学校の時間の間は「行かなきゃいけない」というプレッシャーを感じていたのかもしれません。
発達障害と不登校の関係
例えば、発達障害の子どもたちは、学校での失敗体験などで自己肯定感が低下し、不登校になることが多いです。
また、発達障害の特性によっては、学校生活に適応するのが難しい場合があります。
例えば、コミュニケーションや対人関係の困難、強い不安やこだわり、感覚過敏などが原因となることがあります。
発達障害は検査を受けなければならないので、病院へ行く必要があります。
発達障害の場合は、学校の支援級などに移動できるかと思います。一度先生に相談してみてもいいかもしれません。

学年が上がるにつれ、支援級を嫌がる可能性も高くなります。
私は、早めに支援級に移動する決断をすればよかったと後悔しています。
登校を促すためにできることは?
登校を促すために何ができるでしょうか?
子供の気持ちが自然と学校に向かうのが理想ですが、どのようにするのが良いのか調べてみました。
具体的な支援方法
まず定期的なスケジュールを設定し、規則正しい生活習慣を作ることが大事です。
「学校の前まで行ってみる」など小さな目標を作り、登校する日を少しずつ増やしていくと子供も行きやすくなります。
学校で子供が楽しいと思える活動や、友達と遊ぶ機会を増やすことも効果的です。
そして、毎日小さな事でいいので、小さな成功体験を積み重ねると少しづつ自信を持たせることができます。
子供自身の意識改革
子供自身の意識を変えることも大事です。
子供の強みを認識させて、何が得意なのか伝えてあげるとポジティブな気持ちになれます。
また、達成できる具体的な目標を決めて、それをクリアしていくと成功体験を積み重ねることができます。
ポジティブな思考が付いてくると、問題があったとしても自己肯定感があるので、気持ちが折れにくいです。
毎日小さな事をほめてあげると、自己肯定感は少しづつ育ちます。
子供が前向きな姿勢を持てるようにサポートしましょう。
不登校から脱却するには?
不登校はいくつもの要因が絡んでしまっていることが多いです。
なので、簡単に解決しづらく、原因もわかりにくいことがあります。
学校との連携は大事
学校との連携は重要です。
家での状況が分かれば、その子に対するサポートなども考えてくれることがあります。
特に、学校になかなかいけてない状態だと、久しぶりに学校へ行くときに気が重くなりがち。
その為、「放課後プリントだけを取りに行くように先生と約束してみる」など、小さなことでも役割ができると学校へ向かえるきっかけになるかもしれません。

親に言われるのと、学校の先生に言われるのでは、子供の受け取り方も違います。先生との約束を守れる子供なら効果があります。
不安解消のための環境作り
学校へ行けない状態だと不安ばかり募っていきます。
「このままじゃ、勉強についていけない・・・」などネガティブな感情になることも多いです。
そんな時に「そのままで大丈夫だよ」と家族が味方になると、信頼関係が強くなり、不安感も落ち着いてくると思います。
不登校の克服に必要な時間は?
必要な時間は、その家庭や子供によるので一概に言えません。
私の息子の場合は約5年の間、不登校でした。
現在も100%学校に行けているわけではないので、いつまた不登校に戻るのか不安な状態です。
克服までの過程は?子供に聞いてみた
まずは、家庭での楽しい雰囲気づくりに努めました。
不登校になった時期は、仕事や妹の世話で忙しく常に時間に追われ、まともに話を聞いてあげれてませんでした。
まずは、しっかりと話を聞くことにして、コミュニケーションをとるように気を付けました。
基本的なことですが、きちんと目と目を合わせ、話の内容を理解し言葉のキャッチボールをするように意識しました。
そのおかげで、子供が好きなゲームの内容や動画の内容などは凄く詳しくなり、一緒の話題で話せることが多いです。
子供自身は、いまだにはっきりした理由が分からないみたいですが、子供の話を聞いていると「弱い体調・トラウマ・私の厳しい躾」が主な原因だと感じました。

原因が一つじゃないので、「自分でも理由が分からない」と言っていたんだと思います。
しかし、子供本人に聞いてみると「お母さんは、何も変わっていないよ」とのことなので、結局は子供のタイミングがやっと学校に行こうという気持ちになったことが大きいんだと思います。
もし、不登校にならなければ、コミュニケーション不足のまま成長していたんだと思います。なので、私の家庭には必要な期間だったと思いました。

不登校の期間がなければ、子供に合わない躾を押し付けていたと思います。
自分の行動を見直せ、客観的に物事を考える事も出来るようになり、色々な人たちと関われたので、親として凄く成長することが出来ました。
時間をかけることのメリット
出来れば、不登校は長引かせたくはありませんが、急ぐとデメリットの方が多いと思います。
「学校に行かせたい」というのは、大人の意見なので、子供は別に行かなくてもいいと思っている子もいます。

実際に何度も「なんのために学校に行かなければいけないの!」
と言われました。
その時は「大人になってからの為~」などの意見は、まったく聞き入れることはできなかったようです。
焦らずに長期的な視点で
焦れば焦るほど、悪循環にはまることもあるので、子供の気持ちを一番に考えながら長期的な視点で見守ってあげるのが一番理想です。
無理やり連れて行こうとしても、嫌な気持ちばかりが残ってしまうので、子供が自分から立ち上がる力を付けるまでは、出来る限りサポートするしかありません。
とはいえ、なかなか難しい問題なので、肩に力を入れすぎずに適度に手を抜き気楽に進んだ方が精神的に楽です。
子供が興味を持つことがあったら積極的に学ばせてあげると、才能を伸ばすきっかけになると思います。
また、学校の勉強についていけなくて不安な場合は、塾やフリースクール、オンライン教材など、方法は様々あります。
子どもにあった選択肢を探してみてはいかがでしょうか?
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