不登校の子どもを持つと、卒業アルバムや制服の購入について迷う保護者は少なくありません。
「せっかく買っても使わないかもしれない」「でも、将来必要になるかも」と悩む気持ちはよくわかります。
私の息子も不登校で学校にほとんど通えませんでした。
そのため、卒業アルバムや制服をどうするか、ギリギリまで悩んだ経験があります。
この記事では、卒業アルバムと制服のメリット・デメリット、後悔しない選び方を体験談を交えて解説します。
卒業アルバムは必要?メリットとデメリット
そもそも卒業アルバムは必要でしょうか?メリットとデメリットを整理してみました。
卒業アルバムのメリット
卒業アルバムは単なる写真集ではなく、学校生活の記録であり、卒業の記念です。友人との写真やメッセージは、二度と手に入らない大切な思い出になります。
私の息子は写真が苦手でしたが、「大事な宝物だから一生大事にする」と言って購入しました。
本人が欲しいと言う場合は、購入する価値があります。
卒業アルバムのデメリット
一方、アルバムを見ることで精神的負担になる場合もあります。学校生活の思い出が辛い記憶になっている場合は、見るだけでストレスになることもあります。
私自身も、自分の卒業アルバムは見返すのが辛く、処分した経験があります。
アルバムは無理に購入せず、家族で写真を撮ったりデータで保存する方法も十分です。
また、費用面では1万~1万7千円程度かかることもあり、家庭によっては負担になることがあります。
制服は必要?購入前に知るメリットとデメリット
次に制服の必要性について考えてみました。
制服のメリット
制服には、学校に属しているという意識を高める効果があります。
初めて着ることで「大人になった」と実感でき、学校復帰を目指す場合の心の支えにもなります。
卒業式や入学式などの学校行事、冠婚葬祭などフォーマルな場面でも着用可能です。また、制服に着替えることで生活リズムを整えるきっかけにもなります。
制服のデメリット
制服は高額で、経済的負担が大きいです。公立中学校の場合、制服本体だけで平均約5万円、ジャージやワイシャツなどを含めると8万円前後かかることもあります。
さらに、学校に行きたくない子どもに無理に着せると、精神的な負担やプレッシャーになる場合があります。
購入は、子どもの意思を尊重しつつ、必要最低限の枚数で準備することが安心です。中古制服を活用するのも有効です。
後悔しないための卒業アルバム・制服の選び方
卒業アルバムも制服も、最も大切なのは子どもの気持ちを尊重することです。購入の判断に悩む場合は、次の3つのポイントを意識しましょう。
- 子どもの意思を確認する
アルバムや制服を欲しがるかどうか、本人の気持ちを最優先に考えます。 - 経済的な負担を考慮する
必要最低限の枚数、または中古品の活用で無理のない範囲に抑えます。 - 将来の可能性を見据える
学校復帰やフォーマルな場面で必要になる可能性を考え、長期的な視点で判断します。
どちらもなくても、子どもが卒業したことを家族で祝うことが、何より心に残る思い出になります。
まとめ
- 卒業アルバム・制服は必ずしも購入する必要はありません。
- 最も大切なのは子どもの意思を尊重すること。欲しければ購入、不要なら無理に揃える必要はありません。
- 経済面や精神面の負担を考え、最低限・中古・データ保存などで工夫できます。
- 家族で「卒業できたこと」を祝うことが、子どもにとって最も大切な思い出になります。
欲しいと言うなら購入して大切に保管すればいいですし、必要ないと感じるなら無理に買う必要はありません。
アルバムや制服があってもなくても、最も大切なのは子どもが卒業したことを家族で祝うことです。不登校で辛い時期を乗り越えて成長してきた子どもを認め、応援することが、何よりも心に残る卒業の思い出になります。

義務教育だから卒業できるのは当たり前ですが、「不登校で辛い中、これまでよく頑張って成長してくれたな」という気持ちも込めてお祝いしてあげたいです!


