道端に落ちている松ぼっくり。子どもが拾ってきて、つい家に持ち帰ったことがある方も多いのではないでしょうか。
そんな松ぼっくりですが、実は水につけると閉じるという不思議な性質を持っています。今回は実際に実験してみた結果と、その理由をわかりやすく解説します。
そもそも松ぼっくりって何?
普段「松ぼっくり」と呼んでいるものの正体は、マツ科マツ属の植物がつける 球果(松かさ) です。
果実のようには見えませんが、れっきとした植物の「果実」で、中には種が入っています。
自然の中で役割を持ちながら、子どもの遊びや工作にも人気。そんな松ぼっくりを、今回は「水につけるとどうなるか?」観察してみました。
松ぼっくりを水につけてみる
実験に使ったのは以下の材料です。
- 松ぼっくり
- 水を入れる容器
まず、松ぼっくりを容器に入れて水にひたしてみました。
写真の上2個はそのまま、容器に入っている4個が水につかっています。

すると、水に浸けていた松ぼっくりだけ、開いていた傘がだんだん閉じていくんです。

左側の水につけていない松ぼっくり2個と比べてみると違いは一目瞭然。水に浸した右側の4個の松ぼっくりはしっかりとカサが閉じているのが分かります。
なぜ松ぼっくりは水につけると閉じるの?
松ぼっくりのカサは、外側と内側で異なる繊維からできています。
乾いているときは外側の繊維が縮むため、松ぼっくり全体が開いた状態になります。
逆に水を含むと繊維が膨らみ、傘を閉じる方向に動くのです。
これは自然界で「雨のときに種を守るため」と考えられています。
植物が生き延びるための進化だと思うと、とても興味深いですよね。
閉じた松ぼっくりを再び開かせるには?
水につけて閉じた松ぼっくりを再び開かせたいときは、乾燥させればOK。
晴れた日に外に出しておいたり、室内でしっかり乾かしたりすると、またカサが開きます。
「水につけると閉じる → 乾かすと開く」という変化を繰り返せるので、観察遊びにぴったりです。
まとめ
- 松ぼっくりは、マツの果実(球果)
- 水につけると傘が閉じるのは、繊維が水を含んで動くため
- 乾燥させれば再び開く
拾った松ぼっくりで実験すれば、子どもと一緒に理科の観察を楽しめます。
観察が終わったら、ツリーやリースなど工作に使ってみるのもおすすめですよ。
松ぼっくりツリーの作り方はこちら↓
