叩くなどの衝撃を与えると硬くなり、ゆっくり触ると液体になるダイラタンシー現象は知っていますか?
とても面白い現象で、家にあるもので簡単に出来るので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ダイラタンシーとは?
液体だけど、衝撃などを与えると、一瞬で固くなる性質のことをダイラタンシー現象といいます。
この現象はイギリスの物理学者「オズボーン・レイノルズ」によって発見されたので、別名でレイノルズ現象とも言うそうです。
現象の仕組みは、力を加えると粒子の並びが変わり体積が増えて、そのすき間に水が入り込み、液体が固体に変化するから起こるそうです。
なんか、難しいですよね。。
たまたま子供がYouTubeで見かけたらしく「面白そうだから作ってみたい!」と言ったので、作ってみました。
※ちなみに、現状の名前を「ダイラタンシー現象」と呼ぶらしいのですが、この現象が起きてる液体(固体)の事を「ダイラタンシー」と呼んでいる人が多いそうなので、
以下、液体(固体)=ダイラタンシーとさせていただきます。
ダイラタンシーの材料
ダイラタンシーを作るのに必要なものは3点のみです。
- 片栗粉
- 水
- 容器
身近にあるもので簡単にできます。
片栗粉と水の割合は、2:1です。
片栗粉を200ml使うなら、水は100mlです。
作りたい量で調整してみてくださいね。
ちなみに、大量に作って桶などに入れると、ダイラタンシーの上を走ることも出来るようですよ!
「走る=力が加わる=固くなる」ので走れるそうです。
ダイラタンシーの作り方
作り方も簡単です。
①ボウルに片栗粉と水を入れます。
②あとはひたすら混ぜます。
③硬さをみて、片栗粉や水の量を調整してみてください。
今回は硬すぎたので、少し水を足します!
これで完成です。
追加の水を入れ過ぎてしまって、かなり液体に近いダイラタンシーになりました。
かなり、液体に近いダイラタンシーですが、ギュッと握ると硬くなり、
離すと液体に変化します。
実際に触ると不思議な感覚です。
なんとも言えない面白い感覚!!
ちなみに、手を汚したくない!という方は、ビニール袋にダイラタンシーを入れると触り心地を楽しめますよ!
ダイラタンシーは片栗粉以外でもできる?
片栗粉以外だと、でんぷん粉やコンスターチを水に溶かしてもダイラタンシー現象が出来るようです。
小麦粉や白玉粉などではダイラタンシー現象は起きないようです。
ダイラタンシーは日持ちする?
せっかく作ったダイラタンシーですが、材料は片栗粉と水なので、日持ちはしません。
そのままに放置すると、菌が増殖したり不衛生なので、早めに処分しましょう
ダイラタンシーの捨て方は?
捨て方ですが、台所にそのまま流すのはNGです。
ドロドロした液体のため、そのまま流してしまうと排水管が詰まってしまう可能性があります。
自治体にもよりますが、燃えるゴミとして処分するのが適切かと思われます。
念のため、お住いのごみの捨て方を確認してみてくださいね。
ダイラタンシーは何に使われている?
この面白い現象のダイラタンシーは、いろいろなところで活躍してくれているそうです。
例えば、防弾チョッキの中身などに使われているそうです。
力が加わると固くなり、力が入らないと柔らかいので、体を守る役割としては最適な素材ですよね。
ダイラタンシー現象が起きる砂浜がある!
石川県の千里浜(ちりはま)ではダイラタンシー現象が起きるため、二輪駆動や四輪駆動でも走行が可能です。
これは、同じ大きさの砂が海水を含み、固く引き締まっているから走れるそうですよ。
簡単で、家にあるもので出来る面白い現象なので、自由研究に試してみるといいかと思います。