任天堂スイッチでゲームをプレイ中、突然ゲームソフトを読み込まなくなる経験はありませんか?
私も先日同じ状況に陥り、修理に出すか悩んだ末、自分で修理することにしました。
この記事では、ゲームソフトの清掃方法と、ゲームカードスロットの交換方法をご紹介します。
\こんな方におすすめ/
- ゲームソフトが読み込まなくて困ってる方
- ゲームソフトが読み込まないので、買い換えを検討している
- 任天堂スイッチを自分で修理しようと思ってる方
ちなみに、原因がスイッチ本体にある場合、任天堂でゲームスロットを修理すると、4,950円(2025年2月時点)で可能です。
自分で修理する場合、ゲームカードスロットの部品代は約3,000円程度です。
少しでも費用を抑えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
任天堂に修理を依頼する場合は、こちらの記事が参考になります。
※自分で修理を行う場合は、自己責任でお願いいたします。

任天堂スイッチのゲームソフトの清掃方法
スイッチのゲームソフトのエラーは意外とよく起こります。
恐らく、ソフトの金属部分の汚れが原因で読み込まなくなることが多いと考えられます。
エラーが発生した際は、まずゲームソフトの金属部分を清掃してみましょう。
綿棒に無水エタノールを少量含ませ、ゲームソフトの金属端子部分をやさしく丁寧にこすります。
多くの場合、この清掃で読み込みが改善されます。
無水エタノールについて
無水エタノールは、水分をほとんど含まない純度の高いエタノールです。薬局などで購入できます。
任天堂スイッチ本体 ゲームカードスロットの清掃方法
ゲームソフトの金属部分を清掃しても読み込まない場合は、本体側のゲームカードスロットに問題がある可能性があります。
本体の金属端子は奥まった場所にあり、目視で汚れを確認することは難しいでしょう。
考えられる原因としては、金属端子の変形や、見えない汚れによる接触不良などです。
埃の付着が原因であれば、エアダスターを吹きかけることで改善する場合があります。
ただし、ゲームカードスロットに息を吹きかけるのは、内部の金属部品の錆びの原因となるため絶対に避けてください。
【重要】ゲームカードスロットは綿棒で掃除しないで!
ここで特に注意していただきたい点があります。
ゲームソフトの金属端子を無水エタノールで清掃したからといって、同じようにゲームカードスロットの中を綿棒などで清掃しようとすると、故障の原因になります。
実際に私も、ゲームスロットに無水エタノールをつけた綿棒を誤って差し込んでしまい、壊してしまいました!
ゲームカードスロットは綿棒がちょうど入るくらいのサイズですが、絶対に差し込んではいけません。
内部には、スイッチ本体の上から下に向かって非常に繊細なピンのような端子が並んでおり、これらのピンは返しのような構造になっています。
そのため、綿棒を差し込んで引き抜く際に、下向きのピンが上向きに変形してしまい、故障につながります。
もし、「すでに綿棒を入れて壊してしまった!」という方がいらっしゃいましたら、任天堂の修理に出すか、これからご紹介する自己修理の方法を参考に、自己責任で修理を試みてください。
それでは、ゲームカードスロットの交換方法について解説していきます。
ゲームカードスロットの交換方法
ゲームカードスロットを交換するには、精密ドライバーなどの工具が必要です。
お持ちでない場合は、Amazonや楽天市場などで購入しましょう。
ゲームカードスロットと工具がセットになっている商品もあります。
私は以下の商品を使用しました。
Nintendo Switch 修理用部品 本体交換用 ゲームカードスロット (2017年/2018年/2019年/旧型・新型共用)
価格:3,500円(税込、送料無料) (2025/2/2時点)
Amazonでもセット品が購入できます。
価格帯はおおよそ2,500円〜3,500円程度です。
任天堂に修理を依頼すると4,950円かかるため、少し高く感じるかもしれませんが、今後もゲーム機を自分で修理してみたい方にとっては、工具は必須アイテムとなります。
自分で修理を考えている方は、この機会に購入しておくと便利でしょう。
必要な道具が揃ったら、いよいよ修理を開始します。
1. 任天堂スイッチの背面カバーを外す
修理の最初の工程として、背面カバーを取り外します。
作業前に、必ず本体の電源を切り、SDカードとゲームソフトを取り外しておきましょう。
準備ができたら、背面カバーを固定している5本のネジをプラスドライバーで外します。

次に、本体上部にある1本のネジも外します。

左右にあるネジのうち、中央のネジのみを外します。

【重要】中央以外の左右のネジ(計4本)は絶対に外さないでください!
これらのネジを誤って外してしまうと、左右のレール(ジョイコンを取り付ける部分)ごと本体から外れてしまいます。
レールにはケーブルが接続されており、無理に外すと断線する恐れがあり、非常に厄介な事態になります。
私も誤ってネジを外してしまい、ケーブルを断線させ、レールごと交換する羽目になりました。
また、ネジは非常に小さいので、紛失しないように注意してください。
100円ショップなどで購入できる仕切り付きのケースがあると、ネジの管理に便利です。
すべてのネジを外したら、背面カバーを慎重に取り外していきます。
ヘラなどの薄い工具を隙間に差し込み、少しずつ持ち上げるようにして外します。

下側からヘラを入れると比較的スムーズに外しやすいと思います。
無理な力を加えるとカバーが割れてしまう可能性があるため、焦らずゆっくりと作業しましょう。
カバーが外れると、内部はこのようになっています。

2. SDカードスロットを外す
次に、SDカードスロットを取り外します。
本体左下にある部品です。

固定している1本のネジを外します。
黒いスポンジの下に、本体と接続しているコネクタが隠れています。

コネクタは軽く引っ張るだけで簡単に取り外せます。

3. シールドを外す
次は、銀色のシールド板を取り外します。
これはネジ6本で固定されているだけなので、すべて外します。

4. バッテリーを外す
安全のため、バッテリーを取り外します。

バッテリーは真上に引き抜くだけで取り外せます。

5. ヒートシンクを外す
次に、ヒートシンクとイヤホンジャックを固定している部品を取り外します。
ヒートシンクは、銅色のL字型の部品です。

ゲームカードスロットはこのヒートシンクの下にありますが、作業スペースを確保するため、ヒートシンクを取り外します。

ヒートシンクは3本のネジで固定されています。
6. ゲームカードスロットを外す
いよいよゲームカードスロットを取り外す作業です。
まず、ゲームカードスロットと基板を繋いでいるケーブルのラッチを持ち上げて、ケーブルを外します。

赤い四角で囲んだ部分がラッチです。

ここにヘラの先端などを引っ掛け、真上に持ち上げます。

しっかりと持ち上げると、ケーブルを固定している部分が解除されます。
ラッチが上がったら、ケーブルをゆっくりと引き抜いてください。
次に、赤い丸で囲んだネジを外します。

最後に、赤枠で囲んだ部品を真上に引っ張って取り外します。

この部品を取り外すと、ゲームカードスロットを交換できる状態になります。

あとは、新しいゲームカードスロットを取り付け、ここまでの手順を逆に行うだけです。

7. 逆順で戻して完了
これまでの手順を逆の順番で慎重に戻していけば、修理は完了です。
お疲れさまでした!
まとめ
初めての作業では、見慣れない部品が多く戸惑うこともあるかと思いますが、この記事の写真を見ながら順番に戻していけば、元通りにできるはずです。
私も初心者ですが、写真やYouTubeの動画などを参考に交換できました。
もし、この記事の写真だけでは分かりにくい部分があれば、YouTubeで「ニンテンドースイッチ ゲームカードスロット 交換」などのキーワードで検索してみることをおすすめします。
興味のある方は、ぜひ今回の記事を参考に、自己責任で修理に挑戦してみてください。

