コーラに卵を漬けても、今回の実験ではスケルトン卵にはなりませんでした。
8月6日から9日間観察し、途中からは毎日新しいコーラに交換しましたが、卵は茶色く着色するばかりで、酢のように殻がなくなることはありませんでした。
この記事では、実際の変化を写真付きで紹介するとともに、なぜ酢では殻が溶けるのに、コーラでは同じように溶けなかったのかも調べています。
コーラに卵を漬ける実験で用意したもの
今回用意したものは、次の4つです。
- 生卵1個
- コーラ
- ガラス製のコップ
- ラップ
卵がしっかり浸かるくらいまでコーラを入れ、ふんわりラップをして冷蔵庫で保存しました。
実験は8月6日から開始。
8月10日以降は毎日新しいコーラに交換しながら、最終的に9日間観察しました。
なお、実験に使用した卵は食べず、観察終了後に処分します。
【写真付き】コーラに漬けた卵の変化
1日目|卵の表面にたくさんの泡がついた

コーラに卵を入れると、すぐに表面へ細かい泡がたくさんつきました。
この時点では、卵の殻に目立った変化はありません。
ただ、以前お酢でスケルトン卵を作ったときも卵の表面に泡が出ていたため、
「お、ちゃんと反応してるのかも」
と期待していました。
とはいえ、コーラを入れた直後なので、この泡にはコーラ自体の炭酸によるものも含まれます。
この段階では、まだ普通の卵とほぼ同じ状態です。
4日目|卵がまだら模様に。コーラの表面には謎の膜も

4日目になると、卵の表面が茶色く染まり、まだら模様のようになってきました。
見た目にはかなり変化が出ています。
さらに気になったのが、コーラの表面。
油のように見える膜が浮いていました。
何が浮いていたのかまでは分かりませんが、それまでには見られなかった変化です。
ただし、卵を取り出してみると、殻はまだしっかり残っています。
お酢で実験したときのように、殻がポロポロ取れたり、薄くなったりしている様子はありませんでした。
6日目|茶色は濃くなるものの殻は残ったまま

6日目になると、卵全体の茶色がさらに濃くなってきました。
見た目だけなら、実験開始時とはかなり違います。
また、触ってみると、普通の生卵とは少し違う触り心地になったように感じました。
うまく言葉にするのが難しいのですが、最初の卵とは表面の質感が少し違います。
さらに、表面についた茶色を指で軽くこすってみると、コーラ色が取れました。
つまり、卵が透明になりかけているわけではなく、少なくとも茶色い部分は殻の表面についた着色のようです。
それでもこの時点では、
「コーラは酢より時間がかかるだけだろう」
くらいに思っていました。
まだ本気で、最終的には透明になると思っています。
9日目|透明になるどころか温泉卵のような色に

そして9日目。
透明になるどころか、卵は温泉卵のような濃い茶色になっていました。
8月10日からは毎日新しいコーラに交換しています。
それでも殻がなくなる気配はありません。
ここまで毎日写真を撮りながら、「そのうち透明になる」と待っていましたが、さすがにこの状態を見て初めて、
「……これ、本当にスケルトン卵になるの?」
と思いました。
そこで改めて「スケルトン卵 コーラ」で検索。
すると、GoogleのAI Overviewには、「コーラに卵を入れても、スケルトン卵は作れません」という内容が表示されていました。
事前に調べたときには「コーラでもできる」という情報を見ていたため、完全にできるものだと思い込んでいました。
まさか9日目になって「そもそもできない」という情報にたどり着くとは思っていませんでした。
できないことが分かったので、ここで実験を終了としました。
コーラも酸性なのに、なぜスケルトン卵にならなかった?
ここで気になったのが、
「コーラも酸性なのに、なぜお酢では殻が溶けて、コーラでは溶けなかったの?」
ということです。
私は実験を始めるまで、そこまで考えていませんでした。
「コーラでもできるらしい」
という情報を見たので、そのまま信じていただけです。
しかし、実際にやってみて結果が違った以上、その理由も気になります。
お酢で卵の殻が溶けるのはなぜ?
卵の殻の主成分は「炭酸カルシウム」です。
一方、お酢には「酢酸」という酸が含まれています。
炭酸カルシウムと酢酸が反応すると、卵の固い殻が少しずつ溶けていきます。
そのときに二酸化炭素も発生するため、お酢へ卵を入れたときに表面へ細かな泡が出てきます。
化学式で表すと、次のようになります。
| 化学式 | 何を表している? |
|---|---|
| CaCO₃ | 卵の殻の主成分「炭酸カルシウム」 |
| CH₃COOH | お酢に含まれる「酢酸」 |
| Ca(CH₃COO)₂ | 水に溶けやすい「酢酸カルシウム」 |
| H₂O | 水 |
| CO₂ | 二酸化炭素 |
CaCO₃ + 2CH₃COOH → Ca(CH₃COO)₂ + H₂O + CO₂
難しく見えますが、簡単にいうと、卵の殻の主成分である炭酸カルシウムと、お酢に含まれる酢酸が反応して、酢酸カルシウム・水・二酸化炭素に変化する反応です。
そのため、固い殻だけが少しずつなくなっていきます。
殻の内側にある薄い卵殻膜は残るため、最終的にぷよぷよした半透明のスケルトン卵になります。
実際、以前わが家でお酢を使って試したときには、茶色い卵でも5日ほどで固い殻がなくなりました。
そもそも、なぜ「コーラでも殻が溶ける」と言われるの?
では、なぜネット上には「コーラでも卵の殻が溶ける」といった情報があるのでしょうか。
理由のひとつとして考えられるのが、コーラも酸性の飲み物だからです。
卵の殻は酸によって変化します。
そのため、
「卵の殻は酸で溶ける」
↓
「コーラも酸性」
↓
「コーラでも殻が溶けるのでは?」
という話につながった可能性があります。
私自身も、以前「コーラでもできる」という情報を見ていたため、今回まったく疑わずに実験を始めました。
ただし、酸性の液体なら何でもお酢と同じように卵の殻を溶かせるわけではありません。
「酸性=全部同じ」ではない
お酢とコーラは、どちらも酸性の液体です。
しかし、含まれている酸の種類や濃度、そのほかの成分は同じではありません。
そのため、卵の殻に含まれる炭酸カルシウムとの反応も、まったく同じように進むとは限りません。
今回の実験では、
- 卵の表面が茶色く着色した
- まだら模様になった
- 表面の触り心地が少し変わった
- こすると茶色い色は取れた
- それでも固い殻は残った
という変化がありました。
つまり、コーラによって卵の表面には何らかの変化が起きているものの、お酢のように固い殻が完全になくなるところまでは進まなかったという結果です。
今回の実験だけで「なぜ溶けなかったのか」をひとつの原因に断定することはできません。
ただ、
「コーラも酸性だから、お酢と同じようにスケルトン卵になる」
と単純には考えられないことは分かりました。
コーラに卵を漬ける実験は自由研究にも使える?
今回、結果としてスケルトン卵にはなりませんでした。
ただ、「予想どおりにならなかった」という結果も、自由研究の材料になります。
例えば、次のようにまとめられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 予想 | コーラに卵を漬けると、殻が溶けて透明なスケルトン卵になると思った |
| 実験方法 | 生卵をコーラに漬け、毎日の見た目や触り心地を観察した |
| 結果 | 卵は茶色く着色し、表面の感触にも変化があったが、9日間漬けても固い殻はなくならなかった |
| 考察 | コーラも酸性ではあるものの、お酢と同じように卵の殻を完全に溶かすとは限らないと分かった |
「透明にならなかった=失敗」で終わらせず、なぜ予想と違ったのかまで調べると、自由研究としてまとめやすくなります。
私の場合は、自由研究にしようと思って始めたわけではなく、本当にスケルトン卵になると思っていただけですが……。
まとめ|コーラに漬けても今回の実験ではスケルトン卵にならなかった
今回の条件では、お酢のように固い殻がなくなって透明になることはありませんでした。
確認できたのは、
- 茶色く着色する
- まだら模様になる
- 表面の触り心地が少し変わる
- こすると着色が取れる
といった変化です。
今回の実験で分かったのは、コーラも酸性だからといって、お酢と同じように卵の殻がなくなるとは限らないということ。
ネットで見た情報をそのまま信じて始めた実験でしたが、実際に試してみたことで、「なぜ結果が違ったのか」まで調べるきっかけになりました。
透明なスケルトン卵を作りたい場合は、お酢を使った方法を試してみてください。

