「あっ!また壁にクレヨンで落書きされてる…!」
子供がいると、いつの間にか壁紙にクレヨン汚れってありますよね。わざとではないと分かっていても、目につくとため息が出ちゃいます。
今回は、そんな壁紙についたクレヨン汚れの落とし方を徹底的に検証!本当に効果のある方法を見つけ出すべく、色々な方法を試してみました。そして何より!大切な壁への落書きを未然に防ぐための予防策を、さらに詳しく、今日からできる具体的な方法をたっぷりご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで、ご自宅の壁紙をクレヨン汚れから守りましょう!
まずは知っておきたい!壁紙の種類と特徴
一般的な住宅でよく使われる壁紙には、主にビニールクロス、紙クロス、布クロス、織物壁紙、無機質壁紙などがあります。素材によって、洗剤への耐性や傷つきやすさが異なります。
壁紙のクレヨン汚れを落とすのに必要な物は?【基本の4つの方法】
壁紙のクレヨン汚れを落とす方法として、主に以下の4つが効果的と言われています。
- クレンジングオイル
- アルカリ洗剤(台所用など)
- 歯みがき粉
- 牛乳
クレヨンは油性のため、クレンジングオイルや台所用のアルカリ洗剤が効果的なようです。
歯みがき粉は研磨剤が含まれているので、汚れを剥がして落としてくれます。
意外なのは牛乳。牛乳に含まれている「カゼイン」が汚れを包み込んで落ちやすくしてくれるそうです。
実践!壁紙のクレヨン汚れ、本当に落ちる?【基本の検証】
実際に壁紙にクレヨン汚れをつけて落ちるか検証してみます。
今回使う壁紙は一般的なボコボコした壁紙。色はもちろん白です。

この壁紙に赤と青のクレヨン、2色で描いちゃいました。

本当に落ちるか検証始めます!
検証1:クレンジングオイル
用意する物
- クレンジングオイル
- ティッシュや雑巾など
- 歯ブラシ
ティッシュにクレンジングオイルを含ませて、汚れを擦ります。

軽く擦るだけで、結構汚れがとれました。
3~4回位繰り返すと、

だいぶ薄くなりました。
後は、溝に入り込んだ汚れを歯ブラシで擦ります。

後はウェットティッシュなどで拭くと、

ここまで、綺麗になりました。
赤も青もどちらも、殆ど目立たなくなりました。
検証2:アルカリ洗剤
用意する物
- アルカリ洗剤
- ティッシュや雑巾など
- 歯ブラシ
ティッシュなどにアルカリ洗剤を付けて、汚れを擦ります。
※写真では、直接かけてしまいましたが、出来ればティッシュや雑巾に含ませた方がいいです。

クレンジングオイルと同じように、
3~4回ティッシュで擦り、その後歯ブラシでさらに擦ると、

どちらの色も、殆ど分からなくなりました。
検証3:歯みがき粉
用意する物
- 歯みがき粉
- ティッシュや雑巾など
- 歯ブラシ
歯みがき粉をつけて、歯ブラシで擦っていきます。



何回か擦りましたが、青が少し残ってしまいました。

検証4:牛乳
用意する物
- 牛乳
- ティッシュか雑巾など
- 歯ブラシ
ティッシュや雑巾などに、牛乳を染み込ませます。
そのティッシュで汚れを擦っていきます。


汚れが薄くなったところで、歯ブラシに牛乳を含ませて、さらに擦ります。


結構こすりましたが、うっすら残りました。
壁紙のクレヨン汚れ落とし、一番効果的なのは?【基本の検証結果】


4パターンの汚れの落とし方を試してみましたが、汚れが綺麗に落ちたのは、
1番→クレンジングオイル、アルカリ洗剤
2番→歯磨き粉
3番→牛乳
の順位でした。
匂いなどを含めると、一番扱いやすいのは、クレンジングオイルかな?と、個人的に思います。
「アルカリ洗剤」は、ゴム手などをはめないと手荒れしやすいし、「歯みがき粉」「牛乳」は匂いが気になるので、クレンジングオイルが一番使いやすいと感じました。
そして今回、汚れ落としをしてわかったのですが、壁紙の裏側に結構水分が染み込んでいたこと。

その為、書いてしまってから消すことを考えるのではなく、かかれない様にどう予防するかが大事だと改めて感じました。
以下予防策です。
【徹底予防】クレヨン汚れから壁を守る!今日からできること
クレヨン汚れを落とすのは手間がかかるので、できることなら事前に防ぎたいですよね!ここでは、壁へのクレヨン汚れを徹底的に防ぐための具体的な方法を、さらに掘り下げてご紹介します。
水で落とせるクレヨンを「約束」にする
小さなお子様がいるご家庭では、クレヨンを選ぶ際に「水で落とせる」タイプを選ぶことを強くおすすめします。通常のクレヨンに比べて格段に汚れが落としやすいため、万が一壁に描かれてしまっても、壁紙へのダメージを最小限に抑えることができます。
①購入時に親子で確認する
新しいクレヨンを購入する際に、お子様と一緒に「水で落とせる」という表示を確認し、「これは特別なクレヨンで、もし間違って壁に描いちゃっても水で拭けば落ちるんだよ。でも、基本的には紙に描こうね」と優しく、しかししっかりと約束しましょう。
②外出時にも携帯する習慣を
外出先でのちょっとしたお絵描きタイムにも、水で落とせるクレヨンを持参するようにしましょう。もしもの時の汚れも安心ですし、普段から水で落とせるクレヨンを使う習慣をつけることで、子供も自然とそれを意識するようになります。
③様々なメーカーの製品を試す
サクラクレパスだけでなく、100円ショップや他の文具メーカーからも水で落とせるクレヨンが販売されています。発色、書き心地、色のバリエーションなど、それぞれの製品に特徴がありますので子供の年齢や好みに合わせて色々な種類を試してみるのも、お絵描きの楽しさを広げる良い機会です。
お絵描きスペースを「楽しい秘密基地」にする
壁面を大胆に活用する
壁への落書きを防ぐ最も効果的な方法の一つが、子供がお絵描きを思い切り楽しめる専用のスペースを作ることです。単に「ここで描きなさい」と指示するだけでなく、子供がワクワクするような楽しい空間を演出することがポイントです。
大きな模造紙や画用紙を壁に貼る
壁の一面や子供の目の高さに合わせて、大きな模造紙や画用紙をテープなどでしっかりと貼り付けます。定期的に新しい紙に張り替えることで、いつでも新鮮な気持ちでお絵描きを楽しめます。画用紙の端を可愛くデコレーションするのも良いでしょう。
ホワイトボードを設置する
壁掛けタイプや自立式の子供用ホワイトボードは、何度でも繰り返し使えるため経済的です。専用のマーカーやチョークを使えば、クレヨン汚れの心配もありません。マグネットが使えるタイプを選べば、知育玩具としても活用できます。
またホワイトボードは、子供が大きくなっても一緒に勉強するのに使用できます。
「秘密基地」感を演出する工夫
子供用の小さな机と椅子を用意する
子供の体に合ったサイズの机と椅子を用意することで、より集中してお絵描きに取り組める環境を作れます。机の上には、お気に入りのキャラクターの文房具などを置くのも良いでしょう。
お絵描き道具をまとめて収納できる工夫
クレヨン、色鉛筆、スケッチブック、ハサミ、のりなどをまとめて収納できるワゴンやボックスを用意し、子供自身が自分でお片付けしやすいように工夫します。自分で片づけをする習慣を身につける良い機会にもなります。
子供の作品を飾るスペースを作る
子供が描いた絵を壁に飾るためのスペース(コルクボードやマグネットボードなど)を用意し、「ここはあなたの絵を飾る場所だよ」と伝えることで、お絵描きのモチベーションを高めることができます。
クレヨン以外の画材も「仲間入り」させる
クレヨンしか与えられていないと、子供は自然とクレヨンで描こうとします。クレヨン以外の画材も用意することで、子供の興味を分散させ、壁への落書きのリスクを減らすことができます。
水性マーカーの導入
発色が良く、紙にも描きやすい水性マーカーは、クレヨンとは異なる描き心地を楽しめます。ただし、壁に描くと落ちにくい場合があるので、使用する際は必ず大人の目の届く範囲で、そして「紙にだけ使う約束」をすることが重要です。
色鉛筆の魅力を伝える
細かい描写に適しており、塗り重ねることで色の濃淡を表現できる色鉛筆は、表現の幅を広げてくれます。クレヨンと色鉛筆の違いや使い方を教えてあげることで、子供の興味を引き出すことができます。
安全な絵の具に挑戦
水で洗い流せる絵の具であれば、万が一壁についても比較的落としやすいです。ただし、使用する際は新聞紙やビニールシートなどを敷いて、周囲を汚さないように注意が必要です。筆の持ち方や色の混ぜ方などを一緒に教えるのも楽しい時間になります。
指絵の具で感触を楽しむ
感覚遊びにもつながる指絵の具は、子供たちに人気です。こちらも水で洗い流せるタイプを選び、広い紙の上でダイナミックに遊ばせてあげましょう。
様々な素材を用意する
画用紙だけでなく、段ボールの切れ端、落ち葉、布など、様々な素材に描く体験をさせることで、子供の創造性を刺激し、壁への興味をそらす効果も期待できます。
「描いても良い場所」を視覚的にアピールする
単に「壁に描いちゃダメ!」と口頭で注意するだけでなく、「ここには自由に描いても良いんだよ」と、描いても良い場所を視覚的に分かりやすく示すことが大切です。
お絵描きスペースをカラフルに
お絵描きスペースの壁の色を変えたり、子供が好きなキャラクターの壁紙を貼ったりすることで、「ここは特別な場所」という意識を持たせることができます。
テープやシールで境界線を作る
お絵描きスペースの周りを、子供が好きな色のマスキングテープやシールで囲むことで、物理的な境界線を作り、「ここから外には描かない」というルールを分かりやすく示すことができます。
子供の作品を飾る
お絵描きスペースに子供が描いた絵をたくさん飾ることで、「ここは私が描く場所」という意識を高め、他の場所への落書きを防ぐ効果が期待できます。
もし描いてしまった時の「お約束」を優しく確認する
どんなに気をつけていても、子供がうっかり壁にクレヨンで描いてしまうこともあるかもしれません。そんな時に、頭ごなしに叱るのではなく、「もし壁に描いてしまったら、どうするか」という約束事を事前に優しく確認しておくことが大切です。
「すぐに教えてね」と優しく伝える
描いてしまったことを隠したり、見て見ぬふりをしたりするのではなく、「もし壁に描いちゃったら、怒らないからすぐに教えてね」と、安心できる言葉で伝えておくことで、早期発見につながります。
怒ってしまうと、「怒られるのが怖いから隠す」という悪循環に入ってしまうので注意。
一緒に拭き取ることを習慣にする
もし壁に描いてしまったら、叱るのではなく、「一緒に綺麗にしようね」と声をかけ、濡れたタオルやウェットティッシュなどを渡して一緒に拭き取ることで、子供は「自分で責任を取る」という意識を学び、次からは気をつけようという気持ちが育まれます。
水で落とせるクレヨンなら安心感を伝える
水で落とせるクレヨンを使っている場合は、「このクレヨンなら水で拭けば大丈夫だよ。一緒に拭いてみようか」と声をかけ、子供の不安を取り除くことも大切です。
壁に「描けない工夫」をする
物理的に壁にクレヨンが触れないように工夫することも、効果的な予防策の一つです。
腰壁やパネルの設置を検討する
壁の下半分など、手が届きやすい範囲に、汚れに強い素材(メラミン化粧板など)の腰壁やパネルを設置するのも一つの手です。
多少の落書きであれば簡単に拭き取れますし、壁紙全体を汚されるのを防ぐことができます。デザイン性の高いものを選べば、お部屋のアクセントにもなります。
マスキングテープで「お絵描きOKゾーン」を作る
壁の一部に、子供が好きな色のマスキングテープで大きな四角や丸などの枠を作り、「この中だけは自由に描いても良いよ」とルールを決めるのも良いでしょう。枠からはみ出したら優しく注意することで、子供はルールを守る意識を育むことができます。
家具の配置を工夫する
子供が手が届きやすい壁の前に、背の高い家具(本棚やチェストなど)を配置することで、物理的に落書きしにくい状況を作るのも一つの方法です。ただし、家具が倒れないようにしっかりと固定することが重要です。
透明の保護シートを貼る
壁紙の上に貼れる透明の保護シートを利用するのも有効です。このシートの上であれば、クレヨン汚れも簡単に拭き取れます。ただし、シートの種類によっては壁紙を傷める可能性もあるので、目立たない場所で試してから使用しましょう。
大人の意識改革も大切
子供の落書きは、成長の過程でよくあることです。神経質になりすぎず、ある程度は大目に見ることも大切です。
「今だけ」と考える心の余裕
子供が自由に表現できる時期は、あっという間に過ぎ去ります。「今だけ」と割り切って、ある程度の落書きは許容する心の余裕を持つことも、子育てを楽しむ上で大切です。
落書きも成長の記録として捉える
ひどい落書きは困りますが、子供の成長の記録として、一部の落書きを写真に撮って思い出として残しておく考え方も素敵です。後で見返すと、当時の様子が思い出されて微笑ましいかもしれません。
完璧を求めすぎないおおらかさ
壁が常にピカピカである必要はありません。多少の汚れは「子供がいる証拠」と捉え、おおらかな気持ちで過ごすことも、親のストレス軽減につながります。完璧主義になりすぎず、子育ての過程を楽しみましょう。
まとめ:【徹底予防】でクレヨン汚れのない快適な空間を!
壁のクレヨン汚れは、適切な落とし方を知っておくことも大切ですが、何よりも日頃からの予防が重要です。水で落とせるクレヨンを活用したり、楽しいお絵描きスペースを作ったり、描いても良い場所を明確に伝えたりするだけでなく、物理的に描けない工夫や、大人の意識改革も取り入れることで、壁への落書きを大幅に減らすことができます。
今回ご紹介した予防策を参考に、お子様との創造的な時間を安心して見守りながら、クレヨン汚れのない快適な空間を保ってくださいね!
それでも、汚れが落ちないときには、壁紙用の汚れ隠しもありますよ。