忙しい毎日の中で、ふと気になるのがクローゼットの黒い服についた白い埃や、いつの間にか付いている小さなゴミ。

クリーニングに出すほどでもないけど、どうにかしたい…
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、そんなお悩みを解決してくれる優秀なアイテムが、身近な100円ショップにあります。
今回は、100均で見つかる便利なグッズを使った、黒い服の埃・ゴミ対策をご紹介します。
簡単にできるので、ぜひ今日から試してみてくださいね!
なぜ黒い服に埃やゴミが付きやすい? 原因解説
黒い服だと、カーペットの毛や髪の毛、ペットの毛などが付きがちですが、なぜ埃やゴミが付いてしまうのでしょうか?調査してみました。
原因① 黒い繊維の構造
黒い服にホコリがつきやすいのは、黒い服の繊維の構造が関係しています。
黒い色は光を吸収しやすく、繊維の表面の凹凸が影になりやすいため、白い埃などがより一層際立って見えるのです。
原因② 静電気
まず、ひとつ目の原因が「静電気」です。
生地によっては静電気がおきやすく、埃がつきやすくなります。異なる素材の生地がこすれることで片方がプラスの電気、もう片方はマイナスの電気を帯びる為、静電気が発生するからです。
マイナスの電気が帯電しやすい素材
- アクリル
- ポリエステル
- アセテート
プラスの電気が帯電しやすい素材
- ナイロン
- ウール
- レーヨン
帯電しにくい素材
- 麻
- 綿
- 絹
上記のなかで、同じ電気を帯電しやすい素材であれば、静電気が起きづらくなります。
綿などの帯電しにくい素材だと、そもそも静電気が発生しづらいです。
静電気を抑えるには、トップスやボトムスやコートを出来るだけ同じ素材で揃えると、静電気が発生しづらくなりますので、試してみてください。
また、静電気が発生しやすいのは、湿度が20%以下、気温が20度以下ですので、冬に発生しやすいのですが、実は夏でも発生しますよ。
原因③ 服の表面のデコボコ
静電気が発生しづらい素材でも、表面がデコボコしていると、デコボコ同士が引っかかってしまい摩擦が生じ静電気が発生することがあります。
そのため、帯電しづらい素材でも注意が必要です。
【目的別】100均グッズでできる!黒い服の埃・ゴミ対策
早速100均グッズを活用した対策を見ていきましょう。
今回は、着用前、着用中、洗濯時、収納時と、様々なシーンで役立つアイテムをご紹介します。
着用前の予防
お出かけ前にちょっとした工夫で、埃の付着をグッと減らすことができます。
静電気防止スプレー
100均で静電気防止スプレーは手に入ります。「今日は特に乾燥しているな」と感じる日や、ウール素材の服を着る日には、お出かけ前にサッと一吹き。埃の吸着を抑えることができます。無香料タイプを選べば、香りが気になる方も安心です。
衣類用ブラシ
次に、洋服ブラシをかける方法。埃やゴミを絡めとるので、お手軽ですし、バッグに忍ばせておけば外出先でも簡単にできます。ダストボックス付きの洋服ブラシだと、使いやすいと思います。
防水スプレー (埃の付着防止効果も期待)
意外かもしれませんが、防水スプレーは水を弾くだけでなく、埃の付着も防いでくれる効果があるんです。雨の日のお出かけ前に使うのはもちろん、普段から黒い服にスプレーしておくと、汚れ予防にも繋がります。
着用中の応急処置
外出先で「あっ!」と埃やゴミに気づいた時も、慌てずに。100均の便利グッズが役立ちます。
携帯用粘着クリーナー
一番手軽な方法ですが、コロコロで埃やゴミをとる方法です。コロコロがなくても、ガムテープなどの粘着テープでも代用可能です。どうしても埃が付いてしまう服を着るときは、バッグに忍ばせておくと安心できます。
携帯用のオシャレなコロコロもあります。
マイクロファイバークロス
100均で手に入るマイクロファイバークロスは、静電気を帯びにくく、黒い服の表面を優しく拭き取ることができます。小さく畳んでバッグに忍ばせておけば、ちょっとした汚れや埃に対応できます。メガネ拭きとしても使えるので、一枚あると重宝しますよ。
メラミンスポンジ
軽い埃の付着であれば、メラミンスポンジで優しくなでるように落とせることもあります。ただし、デリケートな素材に使用すると傷めてしまう可能性があるので、必ず目立たない部分で試してから使用してくださいね。
洗濯時の工夫
洗濯の時からちょっとした工夫を加えることで、埃の付着を予防できます。
洗濯ネット (目の細かいもの)
大切な黒い服は、目の細かい洗濯ネットに入れて洗いましょう。洗濯時の摩擦を減らし、他の衣類からの埃の付着を防ぐ効果があります。色移り防止のためにも、黒い服はできるだけまとめてネットに入れるのがおすすめです。
糸くずフィルター用ネット
洗濯槽に浮かべるタイプの糸くずフィルター用ネットも100均で手に入ります。これを使うことで、洗濯中に発生する糸くずや埃をキャッチし、衣類への再付着を防ぐことができます。洗濯機のお手入れも楽になるというメリットもありますよ。
収納時の工夫
しまい方にも気を配ることで、クローゼットの中での埃の付着を防ぎましょう。
不織布の衣類カバー
100均で手に入る不織布の衣類カバーは、通気性が良く、大切な黒い服をホコリから守ってくれます。特に、しばらく着ない服や、お気に入りの服にはカバーをかけて保管するのがおすすめです。
除湿剤・乾燥剤
湿気はカビの原因になるだけでなく、埃が付きやすくなる原因の一つでもあります。100均の除湿剤や乾燥剤をクローゼットに置いておくことで、湿気対策になり、結果的に埃の付着も抑えられます。
【さらに効果UP!】100均グッズ以外のプラスワン対策
100均グッズに加えて、普段のちょっとした習慣を見直すことで、さらに埃対策の効果を高めることができます。
部屋の加湿
空気が乾燥していると静電気が起きやすくなります。加湿器を使ったり、洗濯物を部屋干しするなどして、室内の湿度を保つように心がけましょう。
天然素材の服を選ぶ
合成繊維に比べて、綿や麻などの天然素材は静電気が起きにくい傾向があります。黒い服を選ぶ際には、素材にも注目してみるのも良いかもしれません。
静電気防止スプレー
静電気防止スプレーの主成分である、界面活性剤は繊維を滑りやすくする効果があります。
そのため、生地と生地がこすれても摩擦が少なくなるので、静電気が発生しにくくなります。
一番お手軽で簡単な方法だと思います。
防水スプレー
次の予防策は、防水スプレーです。
防水スプレーを使うと、繊維の表面に薄い樹脂の膜が作られます。
繊維に樹脂コーティングをすることによって、水や汚れから生地を守ってくれます。
樹脂コーティングされていると、直接生地に触れることが少なくなるので、摩擦による静電気も減ります。
ただし、防水スプレーと生地にサーっとかけるだけでは、効果を存分に発揮できません。丁寧にスプレーをしなければ静電気を防ぐのが難しいので、隙間がないように丁寧にスプレーしてみてください。
また、静電気防止スプレーだけでは防げない、水や汚れから生地を守ってくれるので、個人的には静電気防止スプレーよりも、防水スプレーの方がオススメです。
この防水スプレーは、スニーカーや革バックなどにも使えるので、一本持っていると便利です。
柔軟剤を使う
静電気が起きる原因の服の摩擦を防ぐには、柔軟剤も効果的です。
柔軟剤にも界面活性剤が使われているので、界面活性剤のおかげで、衣類の表面が滑らかになります。なめらかになると生地の摩擦が減り、静電気が起きにくくなります。
洗濯時に入れるだけなので、柔軟剤を使用していない方は、試してみてくださいね。
まとめ
今回は、100均で手軽に手に入るグッズを使った、黒い服の埃・ゴミ対策をご紹介しました。
主な原因は、静電気の発生ということが分かりました。
静電気を発生させないためには、「静電気防止スプレー」「防水スプレー」「柔軟剤」が有効です。
それでも、服に埃やゴミが付いてしまったときは、コロコロと洋服ブラシで対処してみてください。
どれも簡単に試せるものばかりなので、ぜひ今日からあなたの生活に取り入れてみてください。