「子どもと一緒にスライムを作ってみたいけど、材料は何が必要?」
「特に、あまり聞き慣れない『ホウ砂』ってどこに売っているの?」
「安全に作るにはどうしたらいいの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、基本的なスライムの作り方はもちろん、よく伸びるスライムの作り方、スライムがスーパーボールに大変身する裏ワザまでご紹介します。
さらに、スライム作りに欠かせない「ホウ砂」の入手先や、ホウ砂を使わない安全な作り方、余ったホウ砂の活用法までもご紹介。
夏休みの自由研究にも役立つ情報が満載なので、ぜひ参考にしてくださいね!
ホウ砂とは?その正体と読み方!
「ホウ砂」と書いて「ホウシャ」と読みます。漢字では「硼砂」と表記され、ホウ素を含む天然の鉱物から作られています。
身近なものでは、洗濯用洗剤の助剤や漂白剤、研磨剤、うがい薬、消毒剤など、意外と様々なものに使われていますよ。スライム作りに使われるのは、水に溶けると粘り気を出す性質があるためです。
ただし、ホウ砂は人体に有害な物質なので、取り扱いには十分な注意が必要です。特に小さな子どもが使う際には、親が見守るようにしましょう。
子どもと一緒に安全に楽しむ!ホウ砂を使ったスライムの作り方
ホウ砂を使ったスライムは、しっかりとした粘り気があり、色々な形に変化させられるのが魅力です。
ここでは、基本的なスライムの作り方から、アレンジ方法、そして驚きの変身術までご紹介します。夏休みの自由研究にもぴったりなので、ぜひ親子で挑戦してみてください!
基本的なスライムの材料と作り方
さっそく、基本のスライムの材料と作り方をご紹介します。
材料
スライム作りは、材料の準備からワクワクしますよね!
ホウ砂以外は、ほとんど100均で手軽に揃えられます。
具体的に必要な材料は以下の通りです。

- 洗濯のり:100ml (※必ず「PVA」と書かれているものを選んでください)
- ホウ砂:約4g(目安はひとつまみ程度)
- 水①:100ml
- 水②:50ml
- 絵の具や食紅、ラメなど:お好みで色やキラキラ感を加えたい場合に用意しましょう。
- 使い捨ての容器:2個(材料を混ぜる際に使います)
- 使い捨てのスプーン、フォーク、割り箸など:混ぜるための道具として活用できます。
ホウ砂がどこに売っているかについては、後の「ホウ砂はどこで買える?売り場と価格を徹底解説!」の項目を参考にしてくださいね。
作り方
まずは、一番基本的なスライムの作り方です。シンプルな材料で、ぷるぷるのスライムが簡単に作れますよ。
①洗濯のり液を作る
容器に洗濯のり100mlと水100mlを入れて、よく混ぜ合わせます。

②ホウ砂液を作る
別の容器に水50mlを入れ、ホウ砂を約4g加えて溶かしましょう。

③混ぜ合わせる
先ほど作った洗濯のり液に、ホウ砂液を少しずつ加えます。ホウ砂液を入れたところから固まり始めるので、素早く全体をよく混ぜてください。
④色付け&飾り付け
お好みで絵の具や食紅で色をつけたり、ラメなどを加えて混ぜると、キラキラのスライムが完成します!

これで、簡単にぷるぷるスライムの完成です!作業中は、小さい子どもやペットが誤って食べないように十分注意してください。
木工ボンドを使った「よく伸びるスライム」の材料と作り方
基本のスライムに木工ボンドを少し加えるだけで、驚くほどよく伸びるスライムになります。感触の違いを比べてみるのも楽しいですよ。
材料
必要な材料は次の通りです。
- 洗濯のり:25ml (※PVAと書かれているもの)
- ホウ砂:少量(目安はひとつまみ程度)
- 水:25ml
- ぬるま湯:25ml
- 木工ボンド:適量
- 絵の具:色を付けたい場合に用意します。
- 使い捨ての容器:2個
- 使い捨てのスプーン、フォーク、割り箸など:混ぜる道具
作り方を見ていきましょう。
作り方
①のり+ボンド液を作る
容器に洗濯のり25mlと木工ボンドを入れてよく混ぜます。

②色付け
さらに絵の具を加えて、お好みの色に混ぜ合わせましょう。

③ホウ砂液を作る
別の容器にぬるま湯25mlとホウ砂を少量入れて溶かします。
④混ぜ合わせる
そのホウ砂液を、洗濯のり+ボンド液に少しずつ加えながら、よく混ぜていきます。
⑤完成!
全体がまとまったら、よく伸びるスライムの完成です!

少し木工ボンドの匂いがするかもしれませんが、その分、びよーんと伸びる感触が楽しめますよ。
スライムをスーパーボールに変身させよう!
作ったスライムが飽きてしまったら、なんとスーパーボールに大変身させることができます!一番最初に紹介した、洗濯のり+ホウ砂+水で作った基本のスライムで試してみてください。
スーパーボールの材料
スーパーボールを作るために用意するものは、以下の2つと混ぜる道具、手袋です。

- 作ったスライム
- 塩
- 大さじ(塩の計量用)
- ゴム手袋(手荒れが気になる場合や、ベタつきが苦手な方におすすめです)
【注意!】 塩は、なるべく白い一般的な食塩を使うのがおすすめです。岩塩などを使うと、スライムや水分に色がついてしまうことがあります。
スーパーボールの作り方
スライムからスーパーボールへの変身は、塩を加えるだけで簡単にできます。

①スライムの中に塩を大さじ1杯入れたら、手でスライムと塩をひたすら混ぜ続けましょう。
② 混ぜていると、スライムからどんどん水分が出てくるのが分かります。

③出てきた水分は捨ててください。スライムから水分が出なくなるまで、この作業を繰り返します。もし、岩塩を使った場合、出てくる水分やスライムに色が移ることがあります。

④ 水分が出なくなったら、スライムをぎゅっと絞り、綺麗に丸めます。しっかり水分を絞りきるのが、弾力のあるスーパーボールにするコツです。

見た目がツミレのようになってしまいましたが(笑)、地面に落とすと、きちんと跳ねるスーパーボールになります。
ラメを入れる場合は、細かいものの方が仕上がりが綺麗に見えますよ。
スライムがスーパーボールになる科学の原理
なぜ、スライムに塩を加えるだけでスーパーボールになるのでしょうか?
これは「塩析(えんせき)」という科学的な現象によるものです。
スライムの主な成分であるPVA(ポリビニルアルコール)は、水と結びつくことでぷるぷるとした状態になっています。
そこに食塩を加えると、食塩に含まれるイオンがPVAと水の結びつきを弱め、結果としてPVAから水分が分離します。
この水分が抜けることで、PVAがぎゅっと凝縮され、硬くて弾力のあるスーパーボールに変身するのです。
加える塩の量や混ぜる時間によって、スーパーボールの硬さや弾み具合も変わるので、色々な条件で実験してみるのも自由研究として面白いかもしれませんね。
安全にスライムを作るための大切な注意点
スライム作りは楽しいですが、安全に配慮することが最も重要です。特にホウ砂を使う場合は、以下の点に十分注意しましょう。
- ホウ砂の毒性: ホウ砂は毒性があり、口や目に入ると危険です。
- 誤飲に注意: スライムを作っている最中はもちろん、スライムで遊ぶ際も、小さい子どもやペットが誤って口に入れたりしないように、必ず大人が管理・監視してください。
- 目をこすらない: スライムを触った手で目をこすると危険なので、遊んだ後は必ず石鹸で手をしっかりと洗いましょう。
- 自己責任で: 子どもと一緒に作る際は、必ず親の管理下で行い、万が一事故が起きてしまっても、当方では一切の責任を負いかねますので、ご理解の上、安全に楽しんでください。
- アレルギー体質の子ども: アレルギー体質の子どもの場合は、事前に材料の成分を確認し、肌に触れる際は十分に注意してください。
ホウ砂はどこで買える?売り場と価格を徹底解説!
「スライム作りにはホウ砂が必要だけど、どこに売っているんだろう?」と疑問に思う方も多いはず。ここではホウ砂の主な購入先と、気になる価格について詳しくご紹介します。
ドラッグストアが一番確実!
ホウ砂は、基本的にドラッグストアで購入できます。医薬品として扱われているため、医薬品コーナーに置かれていることが多いです。ワセリンなどの近くを探してみると見つかるかもしれません。
お店によっては、ホームセンターで取り扱っている場合もあります。もし見つからない場合は、店員さんに尋ねてみてくださいね。
ホウ砂のパッケージには、スライムの絵が描かれているものことがあるので、探すときの目印になりますよ。
パッケージの裏にはスライムの作り方が載っていることも多いので、ホウ砂以外の材料も一緒にドラッグストアで揃えてしまうとスムーズです。
ドラッグストアで見つからない場合は、楽天やアマゾンでも購入することができます。
100均には売ってる?
残念ながら、2025年7月現在、100均でホウ砂が単体で販売されていることはほとんどありません。
しかし、過去にはダイソーで「アメーバを作ろう」という砂鉄入りのスライム実験キットが販売されており、その中にホウ砂が含まれていました。
今後、似たような実験キットが販売される可能性もあるので、100均のおもちゃコーナーもチェックしてみる価値はあります。
ホウ砂の気になる価格は?
ホウ砂の価格は、販売店や内容量によって異なりますが、50g入りで500円前後で購入できます(2025年7月時点)。
一度購入すれば、複数回スライム作りを楽しめるので、意外とコスパが良いと感じるかもしれませんね。
ホウ砂がなくても大丈夫!代用品でスライムを作ろう!
「ホウ砂が手に入らない」「もっと安全な方法でスライムを作りたい」という方もいるかもしれませんね。
ご安心ください!ホウ砂を使わなくても、身近なものでスライムを作ることができます。
コンタクトレンズ洗浄液や目薬で代用!
実は、一部のコンタクトレンズ洗浄液や目薬には、ホウ酸が含まれています。このホウ酸がホウ砂と同じような働きをしてくれるため、スライム作りに代用できるんです。
ただし、すべての製品にホウ酸が含まれているわけではないので、使用前に成分表示をよく確認しましょう。
身近な重曹で安全スライム!
重曹と洗濯のりを混ぜ合わせることで、ホウ砂を使わずにスライムを作ることができます。重曹は食品にも使われる身近な素材なので、ホウ砂よりも安心して使える点が魅力です。
赤ちゃんやペットがいるご家庭でも、比較的安全にスライム作りを楽しめますよ。
不思議な感触!片栗粉スライムもおすすめ!
片栗粉と水を混ぜるだけでも、スライムのような不思議な物体が作れます。これは「ダイラタンシー現象」と呼ばれるもので、「ゆっくり触ると液体、強く叩くと固体になる」というユニークな感触が楽しめます。
本物のスライムとは少し異なりますが、科学の不思議を体験できるので、自由研究のテーマとしても非常に面白いですよ。
\ダイラタンシー現象を詳しく解説!/

必要なものが全部揃う!ホウ砂入りスライムキットもおすすめ
「材料を一つずつ揃えるのが面倒」「失敗せずに作りたい」という親には、必要な材料が全てセットになったスライムキットがおすすめです。
このキットには、洗濯のりやホウ砂だけでなく、食用色素が4色も入っているので、色を混ぜ合わせてオリジナルのスライム作りが楽しめます。
さらに、ラメやビーズなどを加えると、もっとキラキラで可愛いスライムに仕上がります。
ただし、ラメは散らばりやすいので、片付けが大変になる可能性も頭に入れておきましょう。
長期休暇の際など、時間に余裕があるときに親子でじっくり取り組んでみてはいかがでしょうか?
ホウ砂を使う時の注意点
ホウ砂は毒性があるため、使用する際には以下の点に特に注意が必要です。健康な皮膚からも吸収されることがあるので、慎重に取り扱いましょう。
- 絶対に口に入れない: ホウ砂そのものはもちろん、ホウ砂で作ったスライムも口に入れないようにしてください。
- 傷口に触れない: 手に傷がある場合は、ゴム手袋などをして直接触れないようにしましょう。
- 小さな子どもやペットから遠ざける: 誤飲の危険があるため、子どもの手の届かない場所や、ペットが触れない場所に保管してください。
- 使用後の手洗い: スライムで遊んだ後は、石鹸を使って手をよく洗いましょう。
余ったホウ砂も無駄にしない!意外な活用方法
スライムを作ってホウ砂が余ってしまった場合でも、捨てるのはもったいない!
実は、ホウ砂にはスライム作り以外にも様々な活用方法があります。環境に優しく、家計にも嬉しい使い道をご紹介します。
自宅で作れる万能洗剤に
余ったホウ砂は、なんとご家庭で万能洗剤を作るのに活用できます。
以下、健栄製薬からの引用です。
地球環境や体に優しいロハスな万能洗剤を作るには、まず、重曹を小さじ1杯、ホウ砂を小さじ4杯、植物性の液体石鹸を小さじ1杯、温水4カップを用意します。作り方は、とっても簡単。用意した材料を全てボトルに入れ、よく混ぜ合わせるだけです。たったこれだけで、洗濯や食器洗いはもちろん、家具やおもちゃ掃除などにも使える万能洗剤ができあがるのです。環境や体に無害な天然成分で家中を掃除することで、体だけでなく気持ちも健やかに過ごすことができます。なお、子どもがホウ砂を飲み込んだりしないよう、子どもの手が届かない場所に置くなど取り扱いには十分注意しましょう。
引用元:健栄製薬
頑固な汚れもスッキリ!トイレ掃除に活用
ホウ砂は、トイレの掃除にも役立ちます。
便器にホウ砂を薄く振りかけ、一晩置いてから翌日ブラシでこすり洗いすると、頑固な水垢や汚れが落ちやすくなります。
自然素材なので、環境への負荷も少ないのが嬉しいポイントです。
カーペットの消臭・カビ予防に
カーペットの臭いが気になる、カビが心配という場合もホウ砂が使えます。
カーペット全体にホウ砂を薄く均等に振りかけ、数時間置いてから掃除機で吸い取ります。
これにより、気になる臭いを吸着し、カビの発生も抑える効果が期待できます。
まさかの害虫駆除にも!?
ホウ砂は、ゴキブリ対策の毒餌団子を作る材料としても知られています。
ホウ砂、砂糖、小麦粉をそれぞれ同じ割合で混ぜ、少量の水を加えて練り、団子状にします。
これをゴキブリの通り道に置くと駆除効果が期待できます。
ただし、ペットや小さな子どもが誤って食べないよう、設置場所にはくれぐれも注意が必要です。
「ホウ砂」と「ホウ酸」の違いって?
「ホウ砂」と「ホウ酸」、名前が似ていて紛らわしいですが、これらは異なる物質です。
- ホウ砂(硼砂): 洗濯用洗剤の助剤、ガラスや陶磁器の原料、そしてスライムの材料などに使われます。
- ホウ酸(硼酸): 殺菌消毒剤、眼科用薬、ゴキブリ駆除の防虫剤などに使われます。
どちらも自然界に存在する物質ですが、毒性がある点では共通しています。
特にホウ酸はホウ砂よりも毒性が強いとされているため、取り扱いには一層の注意が必要です。誤って摂取しないよう、保管場所や使用方法には十分気をつけましょう。
まとめ
この記事では、スライム作りに欠かせないホウ砂の入手先や価格、そして安全なスライムの作り方や注意点について詳しく解説しました。
ホウ砂を使ったスライム作りは、子どもの好奇心を刺激し、自由研究のテーマとしても最適です。安全に配慮しながら、ぜひ親子で楽しいスライム作りに挑戦してみてくださいね!