スマホをうっかり落としてしまって、画面がバキバキに…!
「修理代、高いかな…」「なんとか安く直したい!」と、まず頭に浮かぶのが「100均のレジンで直せないかな?」という方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、100均のレジンでスマホ画面のひび割れを「完全に修理する」ことは難しいです。しかし、あくまで応急処置としては有効な場合もあります。
この記事では、100均レジンを使った応急処置の方法から、潜むリスク、そして本当に画面割れを直すための修理方法や、そもそも割れないための予防策まで、スマホ画面割れにまつわるあらゆる疑問を徹底的に解説します。
あなたのスマホを救うためのヒントがきっと見つかるはずです!ぜひ最後までご覧ください。
100均のレジンでスマホ画面割れを応急処置
100均のレジンは、あくまで「ひび割れの悪化を一時的に防ぐ」ための応急処置として活用できます。ただし、スマホ内部にレジンが浸入すると故障のリスクがあるため、十分な注意が必要です。
レジンでの応急処置が有効なひび割れのタイプ
- 表面のごく浅い傷や軽微なひび割れ
- ひび割れの広がりを一時的に抑えたい場合
- 破片の飛散を防ぎたい場合
これらの状態だと、有効な可能性があります。
必要な材料
- 透明なレジン(UVレジンがおすすめです)
- UVライト(太陽光でも硬化しますが、時間がかかり不安定なため非推奨)
- 爪楊枝など、先の細いもの
- 必要であれば、マスキングテープなどの養生できるもの
- カッターナイフ(硬化後の余分なレジン除去用)
応急処置の手順
- 画面の清掃: 画面の汚れや油分を、眼鏡拭きやアルコールシートなどで丁寧に拭き取ります。
- 養生: 余計なところにレジンが付着しないよう、ひび割れ部分の周囲をマスキングテープでしっかりと養生します。
- レジン塗布: 爪楊枝などを使って、ひび割れ部分に少量ずつレジンを慎重に塗布します。レジンがひび割れの隙間に入り込むように、ゆっくりと馴染ませてください。
- UV硬化: UVライトをレジンを塗布した部分に照射し、レジンを硬化させます。レジンの種類によって異なりますが、数十秒から数分程度が目安です。
- 余分なレジン除去: 硬化後、ひび割れ部分からはみ出した余分なレジンをカッターナイフなどで慎重に削り取ります。
レジン応急処置の失敗例とリスク
安価で手軽なレジンでの応急処置ですが、失敗するとかえってスマホの状態を悪化させる可能性があります。具体的な失敗例と、その原因、注意点を知っておきましょう。
レジンが内部まで浸透してしまう
【原因】 ひび割れの隙間が大きかったり、レジンの塗布量が多すぎたりすると、レジンが液晶やタッチパネル、その他の内部部品にまで浸透してしまうことがあります。スマホ内部は精密機器の塊です。
【リスク】 液晶の表示不良、タッチ操作の不具合、最悪の場合はスマホ全体の故障につながります。
【対策】 ひび割れの状況をよく確認し、ごく少量のレジンを慎重に塗布してください。深いひび割れにはレジンでの応急処置は避けるべきです。
レジンがうまく硬化しない
【原因】UVライトの出力不足、照射時間不足、レジンの厚塗り、または使用するレジンが古いなど、様々な要因でレジンが完全に硬化せず、表面がベタベタした状態になることがあります。
【リスク】 ベタつきによる不快感、ホコリの付着、タッチ感度の低下。完全に硬化していないレジンは剥がれやすく、効果も持続しません。
【対策】 UVライトは推奨W数(ワット数)のものを使い、指定された照射時間を守りましょう。厚塗りせず、薄く塗って硬化させるのを数回繰り返す「重ね塗り」も有効です。
見た目が悪くなってしまう
【原因】レジンの塗布ムラ、気泡の混入、ひび割れ部分とレジンの屈折率の違い、硬化後の曇りなどにより、補修部分が光の反射でかえって目立ったり、汚く見えたりすることがあります。
【リスク】スマホの美観が損なわれる。特に画面中央部分の補修は目立ちやすいです。
【対策】気泡が入らないようゆっくり塗布し、塗布後は気泡を取り除きましょう。硬化後に余分なレジンを丁寧に削り取り、必要であれば研磨することで目立たなくできる場合もありますが、限界があります。
レジンが剥がれてしまう
【原因】スマホの表面とレジンの密着性が低い、硬化不良、外部からの衝撃や摩擦、経年劣化などにより、硬化したレジンが時間とともに剥がれてしまうことがあります。
【リスク】補修効果が失われる、再びひび割れが目立つ、剥がれたレジンの破片で怪我をする可能性。
【対策】 画面の汚れをしっかりと除去し、下地処理を丁寧に行うことで密着性を高めます。衝撃や摩擦が加わる場所は剥がれやすいので、物理的な保護も重要です。
タッチパネルの誤作動
【原因】レジンの厚みによってタッチパネルが正常に反応しなくなったり、レジンが内部に浸透してタッチセンサーに悪影響を与えたりすることがあります。
【リスク】特定の箇所が反応しない、勝手に操作される「ゴーストタッチ」が発生する、操作感が損なわれる。
【対策】レジンはできるだけ薄く均一に塗布し、タッチパネルの感度に影響が出ないよう注意が必要です。
レジン以外の画面割れ応急処置法
レジン以外にも、一時的な応急処置として挙げられる方法がありますが、これらは推奨されませんので自己責任で行いましょう。さらなる故障のリスクを伴うことを理解しておく必要があります。
歯磨き粉やマニキュアを使った補修方法
これらの方法は、あくまで表面のごく小さな傷を目立たなくさせるために行われることがありますが、スマホの画面割れには根本的な解決にはなりません。
また、リスクが高いことをご承知ください。
歯磨き粉
- 方法: 布に少量の歯磨き粉をつけて、ひび割れ部分に優しく円を描くように磨き、余分な歯磨き粉を拭き取ります。
- リスク: 歯磨き粉に含まれる研磨剤が画面のコーティングを剥がしたり、画面を傷つけたりする可能性があります。また、内部に浸入すると故障の原因になります。深いひび割れには全く効果がありません。
マニキュア(透明)
- 方法: ひび割れ部分に透明なマニキュアを薄く均一に塗り広げて乾かします。
- リスク: マニキュアの溶剤がスマートフォンの画面コーティングや素材を劣化・変色させる可能性があります。また、内部に浸入すると故障の原因になり、タッチ感度にも影響を与えることがあります。一度塗ると除去が困難な場合も多いです。
これらの方法は、スマホの精密な構造や素材に悪影響を与える可能性が非常に高く、推奨できません。
画面フィルムやテープを貼る
最も手軽で安全な応急処置は、画面保護フィルムや透明なテープを貼ることです。
メリット
- ひび割れの拡大を防ぎ、破片の飛散を防止できます。
- 埃や水滴が内部に侵入するのをある程度防ぎます。
- タッチ操作の感度への影響も少ないです。
やり方
- 画面の汚れを拭き取り、ひび割れ部分を覆うように、市販の画面保護フィルムや、粘着力の弱い透明なテープ(セロハンテープなど)を貼ります。広範囲をカバーできるものを選びましょう。
画面割れの本格的な修理方法
応急処置は一時的なしのぎに過ぎません。安全にスマホを使い続けるためには、本格的な修理が必要です。ここでは、主要な修理方法を3つご紹介します。
1. 自分で修理する
高度なスキルと知識が求められますが、費用を抑えたい場合に選択肢となります。
メリット
- 修理費用を最も安く抑えられる可能性があります(部品代のみ)。
- DIYの満足感が得られます。
デメリット
- 非常に高い難易度と専門知識が必要です。
- 失敗すると、さらにスマホの状態を悪化させるリスクが高いです。
- メーカー保証の対象外となる可能性が高いです。
- 適切な工具や作業スペースが必要です。
費用相場
- 数千円〜1万円程度(部品代のみ、機種による)
やり方
- Amazonや楽天などで「機種名+フロントパネル」と検索すると、交換部品が見つかります。修理方法はYouTubeなどで「機種名+画面交換」と検索すれば、手順を解説した動画が見つかることが多いです。しかし、基盤の損傷など、予期せぬトラブルが発生することもあります。
2. スマホ修理専門店で修理する
最も確実で安全な修理方法です。専門の技術者が修理してくれるため、安心感が大きいでしょう。
メリット
- 専門知識と高い技術を持つプロが修理するため、確実性が高いです。
- 多くの場合、修理後の保証が付帯します。
- スピーディーに修理が完了します(即日〜数日)。
- データが消えるリスクが低いです。
デメリット
- 自分で修理するよりも費用がかかります。
費用相場
- 機種や症状、店舗によって大きく変動します。
「ダイワンテレコム」のように全国展開している修理店や、お近くのスマホ修理店を検索してみましょう。郵送での修理に対応している店舗もあります。
iPhone修理の「ダイワンテレコム」
ダイワンテレコムでの修理の流れ
- 申し込み: 専用フォームに具体的な症状などを記入して申し込みます。
- 見積もり: 申し込み後、メールで見積もりの連絡が来ます。
- 郵送修理: 見積もりに納得できたら、修理品を郵送します(発送元は東京)。
- 修理・返送: 修理時間は60〜180分程度で、ショップに到着してから翌営業日には発送されます。北海道や沖縄でも、到着から受け取りまで3日程度とスピーディーです。

3. 売却して、新たに購入する
修理費用が高額になる場合や、古い機種を使用している場合は、思い切って買い替えを検討するのも一つの方法です。
メリット
- 最新機種への買い替えで、性能向上や新機能を楽しめます。
- 修理の手間や時間を省けます。
- 壊れたスマホでも買取してもらえる場合があります。
デメリット
- 新たにスマホを購入する費用がかかります。
- データ移行の手間が発生します。
やり方
壊れたスマホでも買取してくれる専門業者に相談してみましょう。ネットオフのように、傷があっても買い取ってくれるサービスもあります。
ネットオフのウェブサイトでは、機種や傷の状態である程度の買取価格の目安を確認できるため、安心して申し込むことができます。
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スマホ画面が割れないための予防策
画面が割れてから後悔する前に、しっかりと予防策を講じましょう。ちょっとした対策で、高額な修理費用や手間を避けることができます。
1. 強化ガラス画面保護シート
通常の保護フィルムよりも硬度が高く、衝撃や傷から画面を強力に守ってくれます。
【選ぶときのポイント】
- 硬度9H以上のものがおすすめです。
- 全面保護タイプなど、スマホのフチまでカバーできるものを選ぶとより安心です。
2. ガラスコーティング
液状のガラスコーティング剤を画面に塗って硬化させることで、目に見えないガラスの膜を形成し、画面を保護します。
【メリット】
- フィルムのように気泡が入る心配がありません。
- 高い硬度と防汚効果が期待できます。
- 見た目も非常にすっきりしています。
3. スマホケースやスマホリング
スマホを落としにくくし、万が一落とした際にも衝撃を吸収してくれる効果があります。
【ポイント】
- 耐衝撃性能に優れたケースを選ぶと、さらに安心です。
- スマホリングは、片手操作時の落下防止に役立ちます。
ご自身のスマホの機種に合ったものを選び、デザイン性だけでなく保護性能も考慮しましょう。
4. スマホの保険に入る
万が一の事態に備えて、スマホ用の保険に加入しておくのも非常に有効な対策です。
- 例: モバイル保険のようなサービスは、月々700円程度の保険料で年間10万円まで補償してくれるため、修理費用が高額になっても安心です。キャリアの補償サービスや、クレジットカード付帯の保険なども確認しておくと良いでしょう。
- メリット: 予測不能な修理費用をカバーでき、精神的な安心感が大きいです。


まとめ
100均のレジンでのスマホ画面割れの修理は、あくまで一時的な応急処置であり、完全に直すことはできません。
むしろ、失敗すると故障につながるリスクや、見た目の悪化、タッチパネルの誤作動などのデメリットが伴う可能性があります。
画面割れを放置していると、使用中の怪我や、内部への汚れ・水分の侵入によるさらなる故障につながることも。そのため、画面が割れてしまった場合は、専門の修理店に依頼するか、スマホの買い替えを検討することをおすすめします。
そして、何よりも大切なのは予防です。強化ガラス保護シートやガラスコーティング、スマホケース、そしてモバイル保険への加入など、できる対策を講じて、大切なスマホを画面割れから守りましょう。