子どもが小学校に行くようになって、「雑巾を持ってきてください」と言われたらどうしますか?
正直、私は「え、雑巾って買うものじゃないの?」と戸惑いました。
しかし、買うのは簡単だけど、家にある古いタオルを捨てるのはもったいないし、どうせならエコに活用したい!
この記事では、私自身が実際に行った、フェイスタオル1枚で「2枚の雑巾が作れる」シンプルで実用的な縫い方をご紹介します。ミシンがなくても大丈夫です。針と糸があれば、誰でも作れるので、ご参考にしてください。
手縫い雑巾の「意外と知らない」メリット
「手縫いって面倒じゃない?」そう思うかもしれません。私も最初はそうでした。でも、手縫いにはこんなに嬉しいメリットがあるんです。
- ミシンを出す手間なし: 大きなミシンを準備する手間がなく、思い立ったらすぐに始められます。
- 夜中でも静かに作業できる: ミシンの音が気になる夜間でも、周りを気にせず集中して作れます。
- 初期費用はほぼゼロ: 家に眠っているタオルと、100均で手に入る針と糸があればOK。
- 環境にも優しいエコ活動: 捨ててしまうはずのタオルが、立派な掃除道具に大変身!ゴミを減らして資源を有効活用できます。
- 子供と一緒に作れる: 簡単な工程なので、子どもと一緒に挑戦するのもおすすめ。裁縫の練習にもなります。
タオル雑巾に必要なものリスト
早速雑巾作りに必要なものを準備しましょう。ほとんどはご家庭にあるものや、100均で手に入ります。
- いらなくなったフェイスタオル: 1枚で2枚の雑巾が作れます。
タオルを選ぶ際は、毛足が短めのものや吸水性が良い綿100%のものが雑巾には向いています。
厚すぎるタオルは縫いにくい場合があるので、避けましょう。柔軟剤を多用したものや、化繊の割合が多いものは吸水性が落ちることがあります。
- 針と糸: 手芸コーナーで手縫い用の針と糸(丈夫なポリエステルや綿の糸がおすすめ)を選びましょう。100均でも手に入ります。
- ハサミ: 布が切りやすい裁縫ばさみがあればベストですが、紙用のものでもOKです。
- 平ゴム(幅1cm程度): 小学校などで名前を書く場所が必要な場合に便利です。これも100均の手芸コーナーにあります。
丈夫なタオル雑巾の作り方
それでは、具体的な作り方をご紹介します。手縫いが初めての方でも大丈夫。写真を見ながら、ゆっくり進めていきましょう!
①タオルを準備する
いらなくなったフェイスタオルを広げます。

②両端の固い部分をカットする
タオルの端にある、生地が厚く固くなっている部分(ミシン目が密集している箇所)をハサミで切り落とします。ここをカットすると、縫いやすくなりますし、仕上がりが綺麗になります。

③タオルを半分にカットする
切り落としたタオルを横向きに置き、真ん中で半分にハサミでカットします。フェイスタオル1枚で、これで2枚の雑巾の材料ができます。

④さらに半分に折る(三つ折り・四つ折りでもOK)
カットしたタオル(1枚分)を、さらに半分に折ります。これで、厚みが倍になり、吸水性と耐久性がアップします。

【上級者向け/用途別ポイント】:もっとしっかりした雑巾にしたい場合は、三つ折りや四つ折りにして厚みを増すこともできます。折り方を変えるだけで、拭き心地や耐久性が変わりますよ。
⑤両端を並縫いで縫う
半分に折ったタオルの、短い辺の両端を並縫いで縫っていきます。これで、タオルが開かなくなり、雑巾の形になります。縫い始めと縫い終わりは、必ず返し縫いをして、糸がほつれないようにしっかり固定しましょう。
両端を縫ったら、裏返します。

【手縫いのコツ!】: 糸は、腕の長さくらいにカットすると絡まりにくいです。縫い目の間隔は、細かすぎなくても大丈夫!大体5mm~1cmくらいを目安に、ザクザクと縫い進めましょう。
⑥必要であれば名前付け用のゴムを付ける
小学校などで使う場合は、名前を書く場所があると便利ですよね。両端を縫い終わった後、ゴムを付けるならこのタイミングです。
雑巾の端(縫った部分)に平ゴムを輪にして挟み込み、縫い付けます。

⑦「バツ印(×)」に縫って完成!

最後に、雑巾の中心を補強するために、対角線上に大きく「バツ印(×)」になるように縫います。これで、雑巾がよれたり型崩れしにくくなり、長く使えますよ。

雑巾作り、買う?作る?
「手縫いだとやっぱり時間がかかる?」そう思うかもしれません。私の経験では、慣れれば1枚あたり15~20分程度で完成します。テレビを見ながらでも作れるので、意外と気軽に取り組めますよ。
でも、もちろん「時間がない!」「どうしても面倒!」という方は、無理に作る必要はありません。
- 100均の既製雑巾: 3枚入りで110円(税込)など、安価で手に入ります。とにかく今すぐ雑巾が欲しい!という時に便利です。
- マイクロファイバー雑巾のまとめ買い: 大掃除や普段の家事に大量に使うなら、Amazonなどでマイクロファイバー雑巾をまとめ買いするのもおすすめです。特にワイパーに取り付けられるタイプは、自宅のフローリング掃除にとても便利ですよ。
手間を取るか、お金で解決するか、どちらがいいかはあなたのライフスタイル次第です。
でも、古タオルを再利用する手作り雑巾は、エコで経済的、そして裁縫スキルがアップするという魅力もあります。
まとめ
手縫いの雑巾作りは、最初は少し手間だと感じるかもしれませんが、慣れると案外簡単に作れます。
大切なのは、使い終わった古いタオルをただ捨てるのではなく、掃除道具として再活用できるということ。再利用によって経済的にも嬉しいですよね。
また、雑巾を縫うことにより、裁縫のスキルアップをすることもできますよ。
ぜひ、これをきっかけに、手作り雑巾に挑戦してみてください。意外と楽しいかもしれません。