「ラミネートしたいけど機械がない。わざわざ買うほどでもないし…。」と思ったことはありませんか?
実はラミネートは専用の機械がなくても「通常のアイロン」や「ヘアアイロン」でも出来るんです。
この記事では、ヘアアイロンを使ったラミネートのよくある失敗例と、その対策について詳しく解説します。
ヘアアイロンを使ったラミネートは、手軽に出来て便利ですが、失敗すると仕上がりが悪くなったり、ヘアアイロンを傷めてしまう可能性があるので、参考にしてください。
ヘアアイロンを使ってラミネートできる?
結論から言うと、ヘアアイロンを使ってラミネートすることは可能です。
しかし、通常のラミネーター(ラミネート用の機械)とは異なり、いくつかの注意点やコツがあります。
まず、メリットとデメリットから紹介します。
ヘアアイロンでラミネートするメリット・デメリット
メリット
- ラミネーターを持っていない場合でも、手軽にラミネートできる
- コンパクトなヘアアイロンであれば、細かい部分のラミネートも可能
デメリット
- 温度調節が難しく、失敗しやすい
- 均一な圧力をかけるのが難しく、仕上がりにムラが出やすい
- ヘアアイロンを傷めてしまう可能性がある
ヘアアイロンでラミネートする際の注意点
ヘアアイロンでのラミネートは、あくまでも応急処置的な方法ですので、ムラが出来やすいです。
ですので、大切なものをラミネートするのはオススメできません。どうしても、ヘアアイロンでラミネートする場合は、必ず練習してから行うようにしましょう。
温度設定
ヘアアイロンの温度は、初めは100℃位に設定し、様子を見ながら温度を調整してください。
初めから高温にすると、フィルムが溶けてしまったり、焦げてしまうことがあります。
クッキングシート
ヘアアイロンが直接ラミネートにつくと、溶けてしまう可能性があります。
ラミネートフィルムの上にクッキングシートを敷き、ヘアアイロンを当てるようにしてください。
均一な圧力をかける
ラミネートする時は、ヘアアイロンをゆっくりと動かし、全体に均一な圧力をかけるようにしてください。
圧力が偏ると、仕上がりにムラが出たり、空気が入ってしまいます。
ヘアアイロンの清掃
ラミネートフィルムが溶けてヘアアイロンに付着してしまった場合は、冷めてから丁寧に拭き取ってください。
以上の注意点があります。
もし「何度もラミネートする必要がある」ならば、ラミネーターを使用することをおすすめします。

ラミネーターの方が温度調整などはしなくて大丈夫なので、手間はかからないし、間違いなく綺麗に仕上がります。
ヘアアイロンでラミネートする方法
必要な材料
- ラミネートフィルム
- クッキングシート
- ヘアアイロン
ラミネートフィルムとクッキングシートは100均で手に入ります。
今回は、ダイソーのラミネートフィルムを使用します。

アイロンは、SALONIAのヘアアイロンを使いました。

今回使用したものは、120度設定しか出来ませんでしたが、ラミネートフェルムは溶けませんでした。しかし、空気が入ってしまったので、温度が高かった可能性もあります。
出来るならヘアアイロンは、ラミネートフィルムとの相性もあるので、100度程度の温度設定が出来るものがいいと思います。
ラミネート方法
①ラミネートしたいものを、ラミネートフィルムに挟みます。今回は、折り紙をラミネートします。
※写真では、ラミネートフィルムの端から切り取っていますが、ラミネートフィルムが閉じているところを使用した方がきれいに仕上がりやすいです。

②ラミネートフィルムの両面を、クッキングシートで覆います。

ラミネートフィルムより大きめにカットすると、ヘアアイロンが付きづらいです。(写真は失敗して、小さく切ってしまいました。)
③ヘアアイロンを低温(100度位)に設定し、端からゆっくりと動かしながら圧着させます。

結構しっかり力を加えたほうが、綺麗に仕上がりやすいです。
④全体が圧着されたら、冷めるまで待ちます。
⑤クッキングシートを剥がして完成です。

やはり圧着が難しく、空気がかなり入ってしまいました。
しかし、周りのラミネートを切り取ってみると、折り紙の周りは空気がないので、意外と綺麗です。


今回のように、素材の周りを切り落とすなら、使えそうです。
ヘアアイロンでのラミネートの失敗例と対策法
ヘアアイロンを使用すると、失敗することも多いです。
ここではよくある失敗例と対策法を紹介します。
ラミネートの中に空気が入る
先ほどの写真のように、フィルムの間に空気が入り込むことがあります。
全体に均一な圧力をかけなければ、空気が残ってしまいますので、力加減や空気を残さ無いためのコツが大事です。
しかし、ヘアアイロンは熱くなっているので手で持っていると「力を加えにくい」状態です。
ヘアアイロンの外側が熱くなってるのであれば、ミトンや厚手のタオルなどを巻いて力を加えましょう。
また、ラミネートフィルムはA4やB4などの大きなサイズがありますが、小さなものをラミネートするのにラミネートフィルムを切り取って使用すると、フィルムがずれて空気が入りやすくなります。
小さな物をラミネートする場合は、フィルムが小さいものを使用すると成功しやすくなります。
そして、素材をフィルムにセットする際にズレていたり、ほこりや汚れがくっ付いていると空気が入りやすく、この場合も見栄えが悪くなってしまいます。
ラミネートする前に、埃やゴミが付いてないかも確認しましょう。

通常のアイロンを使用したときも、どうしても空気が入ってしまい、見た目がボコボコになってしまいました。
アイロンでラミネートするのはも同じくらい難しいので、練習が必須だと思います。
- ラミネートフィルムは切り取らずに、閉じている部分を使用する
- ヘアアイロンで圧着するときに、力を均等に入れる
- ヘアアイロンの温度は、100度程度に温める
- ラミネートフィルムをかぶせる前に、埃などが入っていないか確認する
フィルムがくっつかない
ヘアアイロンの温度が低すぎることが原因です。
温度が低いと、ラミネートフィルムの接着剤が溶けないため、綺麗にくっつきません。
使用するラミネートフィルムの推奨温度を確認して、ヘアアイロンの設定を調整してください。
「ラミネートフィルムの推奨温度が分からない」場合は、低温から接着してみて、少しづつ様子を見ながら温度を上げてみてください。
- ヘアアイロンの温度を少しづつ高くしてみる
100均アイテムの活用法
100均でもラミネートの代用品があります。
100均で買えるラミネートフィルム
100均でもラミネートフィルムは購入できます。
事務用品やPC関連の売り場などに、置いていることが多いかと思います。
また、アイロンを使用しなくても接着できる「手貼りラミネート」もあるので、そちらでも検討してみてもいいと思います。
ラミネートの代わりになる材料
ラミネートの代わりに使用できるものもあります。
- 透明のテープ
- クリアファイル
見た目の綺麗さはラミネートと比較すると劣りますが、「両面を汚れや水から守る」という役割は十分果たせると思います。
簡易的な方法ですが、このようなアイテムを使った方法でも代用できます。
ラミネーターの選び方
それでも、「綺麗に仕上げたい」が一番の目的ならば、やはりラミネーターの使用が間違いありません。
ラミネーターを選ぶときは、使用目的によって選び方が変わりますので、あなたがどのように使いたいかを重視してください。
対応サイズ
ラミネーターには対応サイズの違いがあります。
A4かB4まで対応できるタイプがあるので、「何をラミネートするのか」を考え必要な方を選びましょう。
温度調節機能
フィルムや用紙の厚さに合わせて温度を細かく設定できる機能があると、さまざまな素材に対応できます。
ウォームアップ時間
使用する前に、ラミネーターを温めるのに必要な時間です。使用頻度が高い場合、ウォームアップ時間が短い機種なら待ち時間が少なく、スムーズに作業を進められます。

そこまで、使う頻度が高くないしなぁ
そんな方は、メルカリやヤフオクでも売っているので、そちらで安いものを購入してみるのも一つの手だと思います。
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また、アマゾンや楽天でも三千円代で購入できるラミネーターがありましたので、長く使用したい方はそちらを検討してもいいと思います。